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嗚呼、素晴らしき同期達[ラグビー部リレー日記]

 written by 寶島 立之助投稿日時:2021/01/13(水) 19:00

明るい倉上からバトンを受け取りました、男の器が大きい宝島です。
私が駒場の近くに引っ越すまで彼とは一緒に帰ることが多く、そこでくだらない話をする時間は私の楽しみの一つでした。しかし、普段はそんなふざけた会話を交わす彼も場の雰囲気が真面目になればなるほど発言に抽象度が増し、内に秘めた「哲学」を披露してくれるようになります。周りの物事や発言について自分なりに解釈し、自らの考えに取り込んでいく彼の能力は目を見張るものがあり、理解度の高さや順応のスピードには毎度驚かされました。

さて、最後のリレー日記は私が4年間で一番楽しみにしていた試合の一つである京大戦に向けての意気込みを書くつもりでしたが、突如引退が決まり京大戦が無くなってしまったので困っています。何を書こうか迷いましたが、今シーズンについての振り返りは既に同期の何人かが綴っており、対抗戦でいい成績を残せず、入れ替え戦出場という掲げた目標とは程遠い結果となってしまったこと、2年前からターゲットとしていた明学戦でも大敗し、自らの内面についての弱さを痛感したことなど、感じたことは彼らとあまり大差がないので、ここでは同期のみんなに一人づつ感謝の気持ちを述べていきたいと思います。

倉上
今の自分が東大ラグビー部に所属しているのは少なからず倉上のおかげです。新歓セブンスで同じチームになった時にラグビー部に入ったらこんな奴が同期になるんだとワクワクしたのを覚えています。初対面の人間に対してそれほどまでの想いを抱かせることのできる人物にあったのは初めてで、その人柄は感服するものがありとても尊敬しています。紹介文にも書きましたが下級生の頃に住んでた家が倉上の母校のそばにあったこともあり何かと絡むことが多く、家で鍋をしたり吉祥寺で飯を食ったり、下北で急行に乗り換えると明大前で座れることを発見したりととても楽しかったです。話した内容はほとんど覚えていませんが多分くだらないことで盛り上がっていたんだと思います。

タクロー
久我山の家で鍋をする時には必ずいたのがタクローで、なんだかんだ一緒にいる時間が多かったと思います。いつもの様子を見ていると何も考えずに生きていそうな感じがするのに色々聞いてみるときちんと自分の考えを持っていて、タクローの意見で自らのことを考えさせられる瞬間が多々ありました。一緒にラグビーをできた時間は少ないですが、最後には同じバック5としてプレーすることができて本当に良かったと思います。
来年彼は彼の代名詞でもある三鷹寮を追い出されて今僕が住んでいる家の近くに引っ越してくるらしいので、その時にはまた鍋でもしましょう。


「お前顔おっさんやな」初対面の虎と自己紹介も交わさずに最初に言われたのはこの言葉で、率直にやばいやつと出会ってしまったと感じました。日常生活はチャランポランで先輩にタメ語で怒鳴りかけたり唾をかけてきたりしていて最初はただただ嫌いでしたが、ラグビーに対しての情熱は人一倍あり、誰よりもストイックに筋トレに励む姿や、下級生の頃から第一線で体を張っている姿は私にとって大変励みになりました。嫌いな筋トレを続けてこれたのは同期の虎が私より頑張っているのを間近で感じ、自分も負けてられないと思ったからに違いないと思います。最初は尖っていた虎も上級生になるにつれてだんだんと丸くなり、今では粋でよく一緒にご飯を食べる仲までなれたので良かったと思います。来年も粋で集まりましょう。

やまけん
やまけんと最初に仲良くなったのはバイトを紹介してもらって、一緒に夜までバイトしたところだと思います。私はやまけんに対し同期の数少ない一浪メンツとして勝手に親近感を覚えていました。彼も一緒だと嬉しいです。やまけんの緩い人柄にはとても安心感があり、絡むことも多かったですが、彼は結構ぶっ飛んだところも多く、思い出す出来事の中でここに書けることは少ないため、楽しかったとだけ書いておきます。
彼もまた怪我が多く、引退と復帰を繰り返していた人物の一人で、あまり一緒にプレーすることはなかったですが、十八番の裏キックををはじめとしてラグビーの理解度やラグビーそのものがうまいなと感じていました。今度もしラグビーできる日が訪れたらその時には踵を離して走れるようになってください。

吉村
敵を恐れずにDFや密集に突っ込んでいく姿は見ていてとても爽快である一方で絶対に敵対したくない人物の一人で、ジュニアの頃にはなるべくペアにならないようにしていたのを思い出します。途中脳震盪で長期離脱してしまい、ラグビーをする時間や日常を過ごす時間は他の同期と比べると少なかったですが、最後には彼とも同じバック5として試合に出ることができ、それをきっかけになんとなく仲が深まったのを感じ本当に良かったと思います。今は受験勉強で忙しいと思うので終わったら遊びにいきましょう。

松井
未経験者で入ってきたのにも関わらず、いつの間にか経験者と見分けがつかないくらいまで成長していて、その成長スピードには大変驚かされました。また、ラグビーに対する厳しさを持つ一方で、日常生活では私をはじめとして誰もが惹かれるその朗らかな人柄で周りを賑やかしてくれていました。この4年間が楽しかった理由の一つに彼の人柄の良さが挙げられると思います。
また下北の部室こと松井家には4年間を通して何度もお邪魔し、正太郎にも大変お世話になりました。ありがとうございます。これからも何度も行きたいと思っているのでよろしくお願いします。

矢野
矢野ほど自分の信念をしっかり持っていてそれに忠実に従って生活を送っている人物は今までにあったことがありません。今よりちょっとでかい矢野を新歓時に初めて見た時はラグビー部に入るのはやめようと思うくらい怖かったですが、今では矢野に出会えて本当に良かったと感じています。試合では一番近くで一緒にプレーでき、矢野が先陣切って体を張っている姿にとても鼓舞されました。また、入部時は「タックルの仕方がわかんねえよ」と言っていたのに最終的にはハードタックラーになっていたのは彼の人知れない努力とその継続の結果が現れているからだと思います。私の人生において一番信頼できる人物の一人で彼の言葉通り最強の人物です。
あと、次に紹介する前原とよく二人でいじりたおしてすいませんでした。

前原
同期の中でラグビー以外で関わった時間が一番長いのが前原です。日常生活で関わる中で何度も何度も笑わせていただきました。彼の類い稀なるお笑いのセンスにはただただ脱帽です。普段馬鹿みたいにふざけている彼も、芯にはしっかりと自分の意見を持ち、きちんと未来を見据えている様子をひしひしと感じ、比類なき逸材なんだと思っています。
ラグビー面に関して、彼はアタックのチャンスを見つける嗅覚が素晴らしくインパクトプレーヤーとして試合を沸かせる姿は脳裏にこびりついています。残念ながら彼の怪我が多かったこともあり一緒に試合ができる時間は少なかったですが、最後まで復帰を諦めずにトレーニングに励む姿はいろんな人の支えになったと思います。来年から社会人となる彼と関わる時間は今よりは確実に少なくなってしまうと思いますが、これからもずっと私を笑わしていただけると嬉しいです。

すずね
すずねには私の大きめの怪我から些細な怪我まで気にかけてくれて感謝しています。私がその怪我の助言に関して言うことを聞かないことも何度かありとても迷惑をかけました。すいませんでした。でもなんとかここまでラグビーを続けてこれ、最後にグラウンドに立ってられたのはすずねがメディカル長として部員の怪我に対してたくさんのことを気にかけてくれたからだと感じています。さらに最終学年となり新型コロナウイルスの流行の際にはあまりやりたくない担当を進んで買って出て部のコロナ対策に尽力してくれました。京大戦は世の中の情勢的に中止となってしまいましたが、名古屋戦まで無事に活動できたのはほかでもないすずねのおかげです。本当にありがとうございました。お疲れ様です。

ともか
最初見た時絶対に東大生じゃないだろと思わせるような華やかな見た目と、その見た目に負けないくらいの明るい性格を併せ持っているともかと話す時間はとても楽しかったです。特に最後の一年ではスタッフ長としてスタッフをまとめ、部のマネジメントや広報などプレーヤーとの関わりが比較的薄く、あまり見えない部分でめちゃめちゃ働いてくれて部の運営の大きな部分を担ってくれて感謝しています。おそらく僕が気づいていないだけで部の中でともかのおかげでできるようになっていることや成り立っていることはたくさんあると思います。日常生活でも色々とお世話になりましたが、書くとキリがないのでやめておきます。
それと、その節は逆に私に感謝してください。

太田
下級生の頃からその有能っぷりを発揮していた太田との関わりがぐんと増えたのは進振りの時に同じ進学先に進んだ時だと思います。同じ授業をうけ、同じ空きコマに、同じ場所でウエイトをする。当時はそんな日々がキツかったけど今はとても懐かしいです。そもそもS&Cのトレーナーとしての活動がしたくて入部してきたのにその有能さから主務を引き受けその仕事に忙殺されるようになった彼に対して私ができたことは何があっても「太田の頼みを断らない」ということだけのような気がしています。太田が部の嫌われ役を買って出て、部員の気を引き締めてくれたおかげで部の規律が保たれ、東大ラグビー部がここまでの素晴らしいチームになれたんだと確信しています。また注意する立場として自分に一切の妥協を許さない姿もとても尊敬していて、能力だけでなく人間としての内面も素晴らしいのだと感じています。長い間お疲れ様でした。ぜひ元学科のみんなとご飯なりゲームなりしましょう。

山口
まとまりのない4FWのリーダーとして1年間頑張ってくれた山口には感謝の気持ちしかありません。自らの中には誰よりも熱い気持ちがあるのにも関わらず、不器用でそれを表に出していくことができないのをそばで見ていて、もっと彼のことを助けられていたらと後悔の念を感じています。最後まで山口には甘えっぱなしですいませんでした。試合の中でも矢野と二人でDFに突っ込んでいく姿はとても頼もしく自分も頑張らねばと思わされました。図らずも最終戦となってしまった名古屋戦の勝利をグラウンドで一緒に味わいたかったです。私は山口のことが大好きですが、引退した今でも何故か怖がられているのでそろそろ懐いてくれると嬉しいです。

藤井
成城戦で藤井が抜けた後、グラウンドに立つ4年生としてチームをまとめなければいけないと強く感じたものの、自分は何もできず自らの無力さを感じると共に藤井がいかに凄かったか、そしてどれだけのものを背負って試合に出ていたかの片鱗を味わい、今まで自分が藤井に甘えっぱなしだったのだと痛感させられました。いつかに藤井にふざけ半分でなんでそんなに活躍できるかを聞いたことがあります。私は発達した四頭筋があるからとか膝が4つあるからとかふざけた答えを期待していたのですが、彼はさらっと「みんながちょっとサボっている中でずっと100%でやっているだけ」と言っていました。藤井の凄さはこの一切妥協しない部分にあると思います。叶わなかったですがそんな素晴らしい彼と最後まで一緒に試合に出たかったです。

最後になりますが、同期の他にもこの4年間お世話になった人は大勢います。
ラグビーの技術を教えていただいただけでなく日常生活でも可愛がっていただいた先輩方や慕ってくれてついてきてくれた後輩たち、ラグビー面だけでなく精神面や人生の教訓などたくさんのことを教えてくださった青山監督や、大西さんや深津さんをはじめとするコーチ陣の方々、私たちに対して期待し多大なご支援をしてくださったOBの方々、怪我をするから大学でラグビーはするなと言っていたのにも関わらず、黙って入部した私を応援してくれた両親、その他数えきれないほど多くの方に支えられて私の活動はあったと思います。


本当に4年間ありがとうございました。多くの人そして同期のみんながいたからこそかけがえのない時間になったと思います。
これからも関わりがある人が多いので変わらず仲良くしていただけると嬉しいです。



次はともかにバトンを渡します。

七夕[ラグビー部リレー日記]

 written by 寶島 立之助投稿日時:2020/07/07(火) 17:41

よく考えてみると共通点があんまりなくポジションも全然違うのに何かと接点が多い杉浦からバトンを受け取りました。4年の宝島です。彼もここ最近はずっと笑顔でとても幸せそうです。何かいいことでもあったんでしょうか。

今日はタイトルにもある通り七夕で77日ということですが、318日に部活動が急に活動中止になってから実に3ヶ月半もの間集まれていないという状況が、今年も豪雨で会えそうにない織姫と彦星の関係と似通っているように感じます。彼らはなんでこんな梅雨時を選んでしまったのか気になります。また、例年であればこの時期は春シーズン最後の追い込みの時期で、シーズンの集大成としての九大戦に向け当たり前のように練習していたかもしれないと考えると結構な時間が経ってしまったんだと実感します。この3ヶ月半の間にも、季節は春から夏へと確実に移り変わりつつあり、世間でもコロナウイルスの流行に対して何でもかんでも自粛が推奨され、外出や人と会うことなんてもってのほかといった考え方から、次第に最大限の感染対策と個人のそれぞれが注意を払うことを前提とした新しい生活様式を取り入れ、徐々に生活を取り戻していこうといった考え方にシフトしつつあるように感じます。しかし、新しい生活への兆しが見え始めているようにも感じられる一方で、実際のところテレビでは依然として毎日100人近く、最近は100人を超える感染者数が報じられ、警戒を怠らないよう叫ばれ続けていますし、大学でも授業は当たり前のようにオンラインで行われ、もちろん部活動も以前のように駒場にみんなで集まり、一緒にラグビーをすることは叶っていません。
こんな状況ですが僕自身はというと、最近は日々のトレーニングに加えて卒論に向けた準備や院試のための勉強などが始まったおかげで、思ったよりも多忙な日々を過ごせています。今回のリレー日記では、そんな中で感じた、今までの自分の行動や物事の選択と周りの環境の関係について書こうと思います。

突然ですが、道端で他人が荷物をぶちまけてしまっている状況を想像してみてください。この時、一緒に拾ってあげるか無視するかというのはもちろん個人の性格やその時の忙しさなどにもよるけれど、一般的な人が実際にその状況に遭遇してその人の荷物を一緒に拾ってあげるかどうかは、周りに他の人がどれくらいいるかで結構変わると思います。つまり、周りの人が多ければ多いほど自分が拾わなくてもいいかという気持ちが大きくなり、無視する人が多いはずです。

これは集団心理の一つで傍観者効果と呼ばれるもので、ある事件に対して周りに人がいると率先して動かなくなる現象です。同じような例は他にもあり、例えば、人が倒れていて周りに人がたくさんいるにもかかわらず誰も救急車を呼んでいなかったり、迷子で泣いている子に周りの大人が誰も救いの手を差し伸べず都会は冷たいなどと言われたりすることがこれにあたります。

この現象が起こる理由は、周りに人がいることで「自分がしなくてもいいか」とか「自分だけが行動して浮くのはやだしみんなと合わせるか」といったような感情が芽生えるからで、これはつまり、自分の行動選択の正当性を、他の大多数が同じことをしているという事実に委ねるということになります。このような効果が起こる例をみると、他人を助けるといった自分自身の将来にあまり関係のない選択においてばかりです。しかし、自分の今までを振り返ってみると自分自身に関係する結構大事な選択の場面においても、このような効果が理由の中で多くの部分を占め、選択を左右する要因となってしまっていることに気づきます。

高校でラグビーを秋まで続けた選択も、当時は春に不甲斐ない負け方をしてそのまま辞めたくはなかったからといって選んでいたはずだが、実際は同期が全員続けるという環境があったからであって、もし仮に誰も続けないとなったら自分もおそらく続けていないと思います。また、同期が全員受験勉強に専念するより部活を続ける選択をした理由も、秋まで続けたほうが本当に自分の利益になるかどうか考えたというよりも、それまで見てきた先輩方が全員秋まで続けていたのを見てきたというのが大きなはずです。さらに、浪人する決意をしたのも、一年余分にかかっても東大を目指したいと考えたからというより、実際は卒業生の半分ほどが浪人する旭丘の風潮があったからというのが大きいです。また、大学で今現在院を目指して勉強しているのも理系は修士まで行ってナンボといったような風潮に流されてしまっているように感じます。

こういう理由付けは正直複雑な問題について深く考えずに理由付けでき、責任も人数が多いほど少なくなるような気がするのでとても選びやすいため、自然と有力な理由の一つに数えてしまうように思われます。しかし、これを繰り返してしまうと自分が本当は結局何をやりたいのかということに対する答えがいつまでも出ず、重要な問題を後回し後回しにするだけで、何も解決しないまま事が進んでしまいます。
大学生になり、こういう複雑な問題のうちラグビーに関連していることに関しては、今までチームビルディングや4年生ミーティングなど様々なところで何度も話し合い深めていくプロセスを踏んでこれていて、コロナ禍でも部活を続けるモチベーションの基盤になっています。しかし、ラグビーにはあまり関係のない自分の将来の部分に関してはいまだに深く考えることはできていません。

コロナ生活でほぼずっと家で一人でいることで自分の内面に意識が向き始めていることや、スモブラで最近似たような話をして将来について考えることがあったこと、さらに研究室に配属された後で自分の研究を進めていったり、院試に向けての勉強を進めたりしている中でこのようなことを考えるようになりましたが、これをいい機会にし、生活のほとんどを占める一人の時間を利用してしっかりと自分の意志や将来について考えていこうと思います。

さて、文頭に書いたなぜこんな梅雨時に七夕が行われているかという事ですが、実は七夕が昔から伝統的に祝われていたのは新暦の7月7日ではなく、旧暦の77日であるため、本当はこんな梅雨時ではないそうです。旧暦に基づいて考えると今年の本当の七夕は825日ということになるらしいですが、その頃には晴天の下で部活も再開し、織姫と彦星もめでたく会えるようになっていることを願い、短冊に書きとめ掲げておきたいと思います。


次は、若者の街渋谷が産んだ超絶パリピ人間の玉代勢にバトンを回します。僕は彼のブラックジョーク的な笑いがとても好きです。
 

よろずや[ラグビー部リレー日記]

 written by 寶島 立之助投稿日時:2020/04/17(金) 17:53

2年生ながらチームのセットプレーの要となっている三方からバトンを受け取りました4年の宝島です。彼が僕に惚れそうらしいので、コロナ騒動が終わったら美味しいご飯にでも連れてってあげて確実に落としたいと思います。

僕はこの間、愛知の実家に帰省したのですが、特に友達と会えたり遊びに行けたりするわけではなく、家にいるかトレーニングやランニングするために近所の公園に行くかくらいしかできません。そんな中で色々と昔に想いを馳せることがあったので、それについて書こうと思います。

僕が幼い頃、父はよく日曜大工をしていて、木を買ってきて棚を作ったり、庭にウッドデッキを作ったりしていて、僕もよく手伝っていました。するとだんだんそのうち僕も工作することに興味が湧いてきて、小学三年生みたいな名前の雑誌についている付録の工作を作ったり、割り箸で輪ゴム鉄砲を作ったりして遊ぶようになっていきました。これらは楽しいのですが、数枚の紙やただの割り箸がなんらかの形を持ったものに変えられるということに喜ぶだけです。説明書や、本なんかに書いてある通りに作ればいいのであまり考えることはしません。
しかし、学年が上がってできることが増えていくと、昔から仲良かった友達に影響を受けて自転車をいじったり、いろんなものを分解したりするようになりました。この作業は雑誌の付録を作ることとは違って、やり方を説明してくれるものがあるわけでもなく、自分で考えて進めなければいけないので結構頭を使います。ある部品がどこでどんな役割を果たしているのかを考えるようになるので、だんだんものの仕組みを理解することにつながります。ものの仕組みを理解していくと次にできるようになることは修理や改良です。特に、家で壊れたものがある時はよく分解しました。万が一戻せなくなっても怒られないし、直したなんて言ったらとても喜ばれるからです。

このような少年時代の経験は意外と今の僕にとってとても役立つものとなっています。ものの仕組みがわかると、重要な部分、注意しないといけない部分が明確になっていくため、単純にその事柄についての理解が深まります。これは、壊れたものを直すことができるという特技が身についたというだけでなく、様々なことに応用することができます。

例えば、ラグビーにおいても仕組みを知るということはとても重要だと思います。今まで僕はなぜかラグビーに対しては自分から仕組みを理解するということをほぼしていませんでした。しかし、今シーズンから大西一平さんにコーチしていただけるようになって、アタックでゲインできる仕組みやディフェンスの仕組みがわかるようになったおかげで、ミスが起こったときに何がいけなかったのかが明確にわかるようになったり、試合の動画や、練習のビデオを見る時の着眼点が定まったり、また、不測の事態に一番大切なことが何かわかることで次に何をすればいいかが分かったりするようになりました。これらのことは今まであまり感じてこなかった新しいラグビーの楽しさであって、おそらくこれほど真面目にラグビーをすることは最後になるであろう年で一番楽しめていると思います。
このように、仕組みを理解するというのはものの修理以外にも役に立ちます。また、役に立つという以前にとても楽しいことでもあるので、僕自身これからも考えるのをやめずに日々の生活を送っていきたいと思います。

まとまりがなく何を伝えたいかあまりわからない文章となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。文章の仕組みを理解することにも努めていきたいと思います。

次は、部内で密かにファンが多い2年スタッフの優希ちゃんにバトンを渡します。いまだに彼女のことをよく知らないのでそのうち仲良くなれたらいいなと思っています。
 

オフ明け[ラグビー部リレー日記]

 written by 寶島 立之助投稿日時:2019/07/20(土) 21:44

一年の頼れるかわいいマネージャーの若菜ちゃんからバトンを受け取りました。3年の宝島です。最近人に「笑顔がいいね」と言われることが多くなったなと感じます。

 

七夕の日に春シーズン最後の九大戦が終わって、世の中の流れと比べるとちょっと早い夏オフが始まりました。僕らにとってはしばらくの間ラグビーから離れて心身をリフレッシュすることのできる貴重な2週間です。この期間部員は、帰省したり、旅行に行ったり、普段日程が会わない友人と会ったり、家でゴロゴロしつくしたりとそれぞれ思い思いのことをして過ごします。僕はというと、授業もありテストも近いということで帰省や旅行はせず、家や学校で勉強しながらたまに友達と遊びに行ったり、ご飯を食べに行ったりと長期オフらしいことはしてないのですが、2週間過ごしてみて部活がなくなるとやることがなくなった気がして体感的にこんなにも暇になるものかと驚きました。

また、自分自身の春シーズンの取り組みについて落ち着いて考えることができ、全体的にこの春シーズン自分はチームに対して貢献できたと胸を張って言えることがこれと言って特になく、プレーの面だけに着目しても、チームのルールに従って盲目的に動いているばっかりで、自分自身で考えて個として効果的に働けていなかったと感じました。チームプレーやコンビネーションなどはそれぞれの個のありきのもので、個人の働きの質を上げることはチームプレーを磨いたりすることよりも低次の、かつ重要な要素であると思うので、これは僕自身の春シーズンの反省のなかでも特に変えなくてはならないことであると感じました。

さて、今日からオフが明け練習が始まりましたが、これらの反省を踏まえて、まずは、練習に俺が俺がの精神で臨み、個として強いプレーヤーに成長できようにするとこから始めていきます。今までの経験上何かを変えようと思った時には、誰よりもそのことについて取り組んでいるぐらいの勢いでやらないと、全てが終わった後で振り返った時に結局あまり変われておらず、達成感もなくなってしまうと思うのでそのことも肝に銘じておきます。

また、オフでラグビーから離れたことでラグビーによくありがちな、「怪我をして離脱すると無性にラグビーがしたくなる状況」に似た状況になっているので、この気持ちを忘れないように合宿、対抗戦と、これからどんどん暑くなっていく気候を気持ちの熱さで吹き飛ばして乗り切っていきます。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

次は試合で安定感のあるタックルを連発していた一年の大山にバトンを渡します。

 

引越し[ラグビー部リレー日記]

 written by 寶島 立之助投稿日時:2019/03/10(日) 17:34

多忙を極め、すっかりレアキャラとなった大石さんからバトンを受け取りました新3年の宝島です。

つい先日、入学当初から住んでいた駒場とは程遠いアパートから大学近くの新しいアパートへと引っ越すべく、新居決めから契約まで、またガスや転居届などの手続きや引越しなどほぼ全てを自分自身で行い、無事問題なく引越すことができたのですが、思ったよりやらなくてはいけないことが多かったり、把握しておかないといけないことが多かったりして大変だったのと同時に少しの達成感を得ることができ、ちょっとだけ大人になれた気がしました。ただ、まだまだ知らないことや至らないところも多く、世の中のことをもっともっと知って、理解していかないといけないなと感じています。
また最近、大学の一つ上の先輩や、中学の頃の同期が就活を始めているのを横から見ていたり、小さな子供を抱っこしている若いお母さんやベビーカーを押している若いお父さんが散歩などしているところを見て、年齢的に自分はもう子供の方ではなく親の方に圧倒的に近いということに驚いたりしていて、将来のことなどをきちんと考えながら残りの大学生活を送っていかなくてはいけないと思っています。

さて、今日は310日ということで東大の合格発表です。見事合格した新入生のみなさんおめでとうございます。この日記を読んでくれている新入生のみなさんには是非ともラグビー部に入部していただき、一緒にラグビーができることを楽しみにしているのですが、とりあえずは早く新居を決めることをお勧めします。2年前僕は後期受験で北大を受ける予定で飛行機や宿などを押さえてあったため、どうせキャンセル代を取られるなら旅行してしまえと、同じように前期で受かった高校の友達と一緒に北海道に旅行に行って浮かれたように遊んで帰ってきてから、のろのろと新居探しをしたところ、最初に行った大学と程遠いアパートしか空いておらず2年間通学が億劫になりました。せっかくの大学生活をもっとエンジョイするために早めに新居を決めましょう。

ラグビーとは全く関係ない話になってしまいましたがここまで読んでくださりありがとうございます。次は最近体が重くなったせいで走れなくなったとボヤいている新2年の松本にバトンを渡します。
 
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