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男磨きはボディビルへ[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2025/11/25(火) 16:43
玉置先輩からバトンを受け取りました、1年の大村です。玉置先輩は面白くて、フィジカルが鬼強い一年全員の憧れの先輩です。みんな怪我からの、いち早くの復帰を心からお待ちしてます。生を実感しているかというご質問でしたが、実のところ自分でそんなことを言っていたのをすっかり忘れていて、最近はバイトなどで忙しくゾンビみたいな状態です。4月にそんな男磨きのマインドについて話していたかと思うと、あっという間のようであまり時間が経っていないように感じます。
今回は僕がなぜ男磨きにハマったかについてと、あとは男磨きしていたらハマったボディビルダーについて紹介します。女性の読者の方も温かい気持ちで読んでいただけると幸いです。話は僕が中学3年生の時に遡ります。忘れもしない7月25日。晩御飯を食べ終わった僕は、洗面台で自分のお腹を見て衝撃を受けました。腹が出っ張ってました。体重計に乗ると69.9kg。冷や汗が頬をつたりました。そして鏡を見て心に誓いました。絶対に70kgにはならない。そして10kg痩せると。そこからダイエットが始まりました。おやつを見て、食べるかどうか机に座って20分以上悩んでいたことは、一度や二度ではありません。そんなこんなで9ヶ月後、結果僕は12kg痩せました。その頃です、僕が男磨きのyoutube に触れ始めたのは。奇しくも、ダイエットという一種の男磨きを成功させた僕は男磨きの話にあまりに共感、理解できてしまい、その界隈にドップリつかりました。これが男磨きにハマった大まかな経緯です。
あとはみなさんお待ちかねのボディビルダーの紹介に移りたいと思います。紹介したい方は沢山いるのですが、今回は有名かつ、ぜひ調べて写真を見てほしい5名ほどに絞って紹介します。
1.Chris Bumstead
通称cbum.クラシックフィジーク(カテゴリーの一つ)の基準を作った男で、全世界のトレーニングしてる人の憧れ。成績は2017、2018のオリンピア(ボディビルの世界大会)を2位。2019年から2024のオリンピアを6連覇して、30歳の若さで引退。あまりに強すぎて2024年の大会を除けば常にライバルは過去のcbum自身だった。個人的には2021年のステージは最高だったと思います。トレーニングは非常に丁寧なので参考にとてもなり、さらに超高重量でデッドリフトは300kgを5発あげれる怪物です。僕が最も尊敬している人の一人です。
2.マッスル北村
本名は北村克己。日本のボディビルの聡明期の一人。トレーニング、減量、食事がどれも命懸けであったことで知られる。有名なエピソードは98kgの体重で120kg越えの山越えを含むランを1日かけて行い、15kgの減量に成功した話などがある。大会前の減量でカロリーの調整を間違え、低血糖の合併症の心不全で39歳で亡くなった。一時期東大に通っていたため、先輩にあたります。僕は今の一人暮らしの家にも雑誌を飾っているぐらい尊敬している方です。
3.木澤大祐
愛称はジュラシック木澤。およそ20年に渡り日本男子ボディビル選手権のファイナリスト入りし、引退宣言した2024年の大会で悲願の初優勝。ちなみに今のトレーニングの基礎や10回×3セットを広めたのはこの方。本人は自身のトレーニングは安全で大きな怪我をしたことがないと主張しているが、腰か膝の骨がトレーニングのしすぎで飛び出して、その後の無理なトレーニングで削れて痛くなくなったというエピソードがある。とはいえ、トレーニングは非常に参考になるのでyoutubeで参考にするべきだと思っています。
4.横川尚降
おそらく、今日本で最も有名なボディビルダー。つい先日、212ポンド(カテゴリーの一つ)でIFBB PROになる。顔が小さく、ウエストが非常にタイトで、筋肉も全て長いステージ映えする体を持つ。トレーニングは感覚派の天才なので、参考にはしない方がいいと思います。しばらく注目すべき選手の筆頭です。
5.扇谷開登
愛称は歩くテストステロン、ホモサピエンスの最高傑作など。今年の日本男子ボディビル選手権の王者。175cmながら仕上がり体重が90kgを超える日本の怪物。初めてのデッドリフトが200kgという俄かに信じがたい話がある。本人曰く、重かったらしい。現役の消防士で、消防士より消防車と言われていたが、優勝したことで消防車ではなくもはや消防署という秀逸なコメントがあった。刈川哲志郎の実質的なライバルでこれから5年はこの二人が日本のボディビルを引っ張ると思われる。まさかの筋トレがあまり好きではないという話に僕は衝撃を受けました。腕トレは1セットで18分もやってるのに、と心の中でツッコンだ記憶があります。
番外編.ネック
主に海外のボディビルダー解説系youtuber。この方のおかげでボディビルダーが好きになったので紹介させていただきます。解説は非常にわかりやすく初心者向けの動画もあるので、とりあえず見てください。
長くなりましたが、僕からは以上になります。次は同期の泉澤にバトンを渡します。泉澤は頭脳明晰で、恵まれた体格を持ち、さらに熱い心を持つかっこいい漢です。総合的に見ると一年の中では最もハイスペックだと勝手に思っています。アジリティで苦労している面も見られますが、いつの日か必ず頭角を表すと信じています。そんな泉澤に質問なのですが、食堂でご飯を食べないのはどうしてですか。週1ぐらいはみんなで一緒に食べよう。
fall season[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2025/11/22(土) 22:18
野村からバトンを受け取りました。2年の玉置です。野村は周りのことがよく見えていて、先日のジャージ授与式では式を見ていた他大学の選手にも配慮のある発言をし、将来の有権者への気配りを欠かさない抜け目無さも併せ持っています。対抗戦でさらなる活躍、期待してます。
紹介にもある通り上智戦でラインアウトの着地に失敗し膝を怪我してしまいました。足の丈夫さには自信があったのですが、落下による受傷は想定外でした。幸い両親が試合を観に来てくれていたので、一緒にタクシーで国立競技場に向かい世界陸上を観ることができました。ジャマイカが速かったです。後日病院に行ったところ膝の靭帯が何本か断裂、損傷して半月板が吹っ飛んでいると言われ、即刻入院、手術となりました。完治までは1年ほどかかるようです。かなり長いですがDLでしっかりトレーニングを積んで確実に復帰したいと思います。
暇になってしまうと昔のことを思い出すことが増えます。
実は自分は過去にも落下して怪我したことがあります。
この時私は小学3年生で、友達と中央が盛り上がった形になっている平均台の上でどーんじゃんけんポンをやっていたところ、高さ1.5mくらいの頂上付近でのどーんの際相手の健気な女子に完璧にバランスを崩され落ちました。変に踏ん張ってしまったせいで頭から落ちそうになりその瞬間「え、しぬしぬしぬ」と思った記憶があります。幸い腕の骨折だけで済みましたが、あほすぎて両親には申し訳なかったです。
これの面白いところは受傷日が9月の第二週ということです。今回も9月の二週目に落ちたということで、びっくりということに留めます。
また自分がラグビーをすると決めたときのことを思い返すとやる気が出ます。
自分はサッカーを小中高とやってきたのですがチームスポーツ全般が好きだったので、おそらく大学生活が自分が人生の中で本気で時間をとってスポーツがやれる最後の期間になると思っていたこともあり、東大に入れたら何かしらの運動部に入ろうと決めていました。サッカーを続けるのか、他のスポーツを始めるのかは決めていませんでした。入学するとたまたま広常さんが上クラにいてラグビー部に勧誘されました。当初ラグビーはほとんど知らなかったのでちょっと行ってやり過ごそうと思っていましたがいろいろと勧誘されリーグワンの試合を観戦することになりました。その試合でこれまでのラグビーへの考えが簡単に全てひっくり返されました。試合は最初はかたい試合だったので冷静に観ていたのですが、試合後半になるにしたがって点差も拮抗し、徐々にオープンな展開になっていき、体を当て走り続け体力的にもきついはずなのに力強いプレーを見せ続ける選手たちに心震わされるとともに、自分も共に過ごした仲間とギリギリの戦いを演じてみたいと強く思いました。また、ラグビーの体をでかくしないといけないのに足の速さ、持久力という両立しえないものも向上させなければならないという頭のおかしさにも4年間かけて挑戦していきたいとも思いました。入部してみるとラグビーのいろいろな部分を新たに知りましたが、この気持ちは常に心のどこかにあるような気がします。
怪我をしたこと、今年の対抗戦に出られなかったことは非常に悔いが残りますが、悔やんでも仕方がないので部の皆様とラグビーできるようになることを楽しみに今はしこしことできることをやり、行けるところまで行ってやりたいと思います。
かなり拙い文章でしたが読んでいただきありがとうございました。
次は一年の大村にバトンを渡したいと思います。大村とは合宿で部屋が同じで一緒に廊下で腕立てをしたのを覚えてます。ハードワークに強く、また先輩にも臆せず毒舌ツッコミを入れる期待の新人です。ラグビー部では生を実感できているのでしょうか。気になります。
類まれな才能[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2025/11/20(木) 09:32
3年生スタッフの原井さんからバトンを受け取りました2年生の野村です。今回の原井さんのリレー日記は大変シリアスでとても身にしみる内容でした。将来白い巨塔を壊していく原井さんの姿が目に浮かびますね。TBSに行って初めて会報に入ってよかったと思いました。これからも会報の甘い蜜だけ吸っていきたいです。
元々坂田からバトンを受け継ぐ予定だったので坂田の話も載せたいと思います。最近歌番組に坂田が出ているのを見つけました。嘘やろと思ってよくてみるとそれはNEWSのまっすーだったのですが本当に似ています(証拠写真あり)。本人に言うとはぐらかしてくるのであの時「高嶺の花子さん」を歌っていたのは本当は坂田なのではないかと疑っています。いつか正体を暴き出す!
さて、先日関西に進学した同級生と会った時に「東京で誰か有名人と会った?」と尋ねられたのですがビッグネームを出すことが出来ずに期待外れな顔をされてしまい、タイミング悪く数日後に有名人遭遇のフィーバータイムを迎えました。私は幼い頃から勉強せずにテレビでバラエティ、歌番組、スポーツ、ドラマばかり見てきたのでその辺の知識が豊富でタレント、有名人を見つけることに類まれな才能をもっていると自負しています。この場でこれまで会った有名人について紹介したいと思います。
① 上京前
地元は東京ではないので偶然あった有名人はあまりいません。ラグビー関係でいえば堀江翔太選手からパスを受けたことや親同士が親交のある中野将伍選手、その場にいた山田章仁選手と話したことが思い出です。他のスポーツで言うと白鵬、琴奨菊、永井謙佑、東慶悟、柴原洋などが挙げられます。他の業界で言うとJR九州の鉄道デザインを手掛ける水戸岡鋭治さんや徹子の部屋やレ・ミゼラブルにも出演したLE VELVETSのメンバーなどです。この頃に会った有名人はほとんど地元北九州市出身の方で地元のイベントで会いに行った場合が多いです。
② フィーバータイム前
東京に来て初めて会った有名人はQuizKnockのナイスガイ須貝さんです。近所のドラックストアでジャージ姿で買い物をしていました。
次は近所の焼肉屋に父親と行った時に出会った鈴木おさむです。彼はスマスマや金スマなどの番組を担当した有名TVプロデューサーで、森山中大島の旦那さんです。流石にこの人に気づいた時は自分は天才だと思いました。堺雅人について話しているのが「たまたま」聞こえました。
一番運命的な出会いをしたのは芸人のイーグル溝神さんです。彼はアイクぬわらが所属する超新塾のメンバーです。彼と出会ったのは自動車学校の教習でした。三人で交代で運転して反省点を言い合う実習で車に乗ると、なんだか見たことがあるようなないような人がいました。超新塾のネタは見たことがありましたがその時は溝神さんだとはわからず、教習名簿が見えてようやく認識し、その後の自己紹介で職業をぼかしたので当たりだと確信しました。教習終了後恐る恐る「間違ってたら申し訳ないんですけど...」というと「溝神さんですか」と言う前に「そうです」と言われました。「運転上手でしたよ」とか「あと教習少しですけど頑張りましょうね」などと優しく話してくださってファンになりました。後にYouTubeで運転している動画が上がっていたので彼の安全運転を思い出し嬉しく思いました。
③ フィーバータイム後
事態は急な展開を迎えます。ある日の朝部活に行こうと最寄りに行くとタンクトップ、金髪モヒカンのでかい人がいて、これは只者ではないと思って見るとラグビー芸人のしんやでした。電車通勤していることに好感を持ちつつ、練習に向かい練習を終えました。練習後同期の原田と渋谷で店を探しているとテレビカメラが集まっていたので少し待っているとフジテレビの伊藤アナがきました。なんかの撮影かなと思って少し離れると前から来たのはなんと嵐の相葉くん、爽やかな風が横を通り過ぎていったカメラの方を見るとシソンヌ長谷川、えなりかずきなどの有名人が並んでいました。家に帰ってからその場にいた女の人の名前、南野陽子を思い出した時は相葉くんと会ったこと以上の喜びを覚え自分の知識量の多さを改めて感じました。一気に有名人ポイントが上がったラッキーな日でした。
次は会報のOBさんのご招待でTBSに行く機会をいただきました。ひるおびの収録の裏側を見させていただき、恵さんや上地雄輔を見ることができました。その時間バナナマンの番組収録も行われており、北川景子がいたようなのですが会えなくて残念でした。しかし、テレビ好きの自分にとって大変貴重な経験になりました。
ここで再び登場してくるのがしんやです。近くのジムに筋トレをしに行くとまた金髪モヒカンがいました。今回は話かけようと思ったのですがトレーニングを邪魔できないと思ったし、しんやだけに話しかけたら一緒にトレーニングしていたもう一人の芸人さんが嫌な思いするかなと思って話しかけられませんでした。もう一人の芸人はZAZYじゃないかと疑っていたのですが確信は持てず(結局ZAZYだった)まだまだ才能を磨く必要があると感じた一幕でした。今度しんやに会ったら「挨拶わいっ」と言われないようにちゃんと挨拶をして話しかけようと思います。
ここまで私が会った有名人を紹介してきましたが皆さん私の才能を分かっていただけたでしょうか。この才能を生かすため顔写真で顔を覚えて指名手配犯を見つけ出す仕事につく道も考えています。今後も有名人図鑑の更新は続けていきます。皆さん有名人確保のため目撃情報を提供してください。
次は同期の玉置です。対抗戦1戦目から大怪我をしてしまい今はリハビリをしていますが鋼のボディとメンタルを持っている玉置なら完全復活は早いはずです。来年の対抗戦は一緒にバックローで出場しよう!
しんらい[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2025/11/19(水) 23:02
「お友達」こと坂田からバトンを受け取りました、3年の原井です。「お友達」は正確には「みつきのお友達」です。前回の坂田のリレー日記で、タメ口を増やしていくと書いていたので、みつきと坂田のことを話す時に「お友達の怪我はどうなの?」と聞いています。
時間はないです。火曜に試験、金曜にレポート4つと英語の発表があるのに、土日両方レフリー入ってます。タスケテ。
人の上に立つ人は信頼される人でなければならない。信頼のない人には誰もついていく気にならないからだ。誰もついてこなければ、集団は崩壊する。一部だけがついていくと、集団は分裂する。全員が信頼して初めて、集団は集団としての性格を持ちうる。
集団は脆弱だ。容易に分裂するからだ。そして集団が分裂する局面において、最も深刻な要因となるのは、集団のトップが偏っている場合である。とりわけ本人にその自覚がない場合である。
偏ったトップのもとでは、必然的に「お気に入り」が優遇され、それ以外の構成員は周縁化される。このような歪んだ力学が形成されれば、集団はその軸に沿って二極化する。トップに近しい者の意見は容易に採用され、厚遇される一方、距離のある者の意見はそもそもトップの耳に届きにくい。そもそもトップとの直接対話の機会自体が限られており、加えて、直接の対話を恐れる構成員も一定数存在するだろう。
とはいえ、トップは自らが偏っていると評価されることを嫌う。そこで、自身のお気に入りではない構成員にも、対話の場を提供しようとする。一方的に。
しかし、それは真の対話というより、均衡を装うための儀式に近い。
こうした状況下で突然声をかけられた側は、当然ながら戸惑いを覚える。普段は特定の人と行動を共にする人物が、理由もなく周縁へ降りてくるのだから、そのコミュニケーションは必然的に歪である。
では、こうした歪な構造の中で、構成員が集団運営に不満を抱いたとしよう。
(i) 構成員が「お気に入り」である場合
(ii) 構成員が「お気に入り」でない場合
問題の本質はここにある。まず、本人はトップに直接相談することができない。そこで、トップに近い人物に不満を伝えることとなり、これは一般に「愚痴」と呼ばれる。やがて愚痴は二次情報としてトップへ到達する。
そのときトップが抱く感情は次の二つである。
①「直接言えよ」
②「どういうことだよ」
これは当然とも言える反応である。何かあるなら直接伝えてほしいというのは、ごく自然な要求だ。しかし、伝達された情報は二次的なものであるため、本人の意図や文脈が正確に伝わらず、本来の趣旨は消えていく。これまた当然の流れである。
結果として、伝達役から本人に返ってくるフィードバックは「受け入れられなかった」となる。
もちろん、トップが本人へ直接対話を申し入れる場合もある。その対話は対話ではない。しかし、もともと本人は直接対話を躊躇していたわけであり、真意を率直に伝えるのは極めて難しい。さらに、自分がトップに気に入られていないという自覚がある以上、無用な反論をすれば立場をさらに悪化させるとの恐れから、本音を抑え込んでしまう。最終的に折れるのは、ほぼ常に本人の側である。
対話が形式的に成立すると、トップは「納得してもらえた」と満足する。しかし当人は「丸め込まれた」と感じるに過ぎない。したがって、対話は完了しても不満そのものは解消されていない。
このようにして不満は沈澱し、蓄積し、最終的に集団は分裂へと向かっていくのである。
集団は、脆弱だ。わずか一人の振る舞いによって全体が容易に崩れてしまうからだ。たとえそれが単なる一人の構成員であっても、集団という枠組みはその人物の行動に対応せざるを得ず、結果として集団全体の行動様式が変容を迫られる。
最も典型的な例は不祥事である。飲酒、喫煙、その他の犯罪行為、あるいは倫理や道徳に反するふるまい——これらはいずれも一人の逸脱によって、集団全体に重い影響をもたらす。次に分かりやすいのは、集団行動における乱れである。遅刻や忘れ物といった些細に見える行為であっても、全体の行動計画を容易に狂わせることは、修学旅行などにおいて誰もが経験済みであろう。
それ以外にも、一人の言動によって集団全体が停止・停滞を余儀なくされる場面は枚挙に暇がない。たとえその言動が当人にとっては論理の筋が通っていたとしても、集団を止める要因となった瞬間に、それは「誤り」と評価されざるを得ない。場合によっては「利己的」との評価すら受けるだろう。
ここには、個人と集団が本質的に不均衡な関係であるという前提がある。個々の論理の寄せ集めが、集団の論理になるわけではない。個人はそれぞれ固有の理念・価値判断・論理的正当性を持ち、そこから導かれる結論を人は「正しさ」と呼ぶ。しかし、それらは基本的に集団の論理とは交わらない。集団には集団の「正しさ」が存在し、それは個々の「正しさ」を寄せ集めではない。さらに言うならば、集団の「正しさ」は時に論理的に正当な結論ではない。構成員の感情という非論理的な因子によって常に揺れ動く。
ところが、この点を履き違える者は往々にしてこう主張する。
「おれは正しい」
「おれの立場になってみろ」
いったい何を言っているのか、と嘆息せざるを得ない。本来であれば「お前の立場など知ったことではない」と言い放ちたくなるところだが、それはその人物を集団から切り捨てることにつながりかねない。それもまた望ましい態度とは言えない。なぜなら、個人はあくまでも集団の不可欠な一部であるからだ。
そこで、こうした人物には「共感」ではなく「同情」が向けられることになる。
【同情】
他者の感情、とりわけ苦悩や不幸に対して、その身になって共に感じること。
【共感】
他者の経験する感情や精神状態、あるいは主張を、自らも同じように感じ取る、あるいは理解すること。
(いずれも広辞苑)
同情と共感の根本的差異は、「理解の有無」である。個人の正しさと集団の正しさという構造的な差異を理解していない者に対し、集団が真の意味で理解(=共感)を示すことはない。代わりに、その者が抱える苦悩や不遇を、憐れみの感情として受け止めるのである。
この根源的な不均衡に気づかない構成員は、安易な共感を寄せてしまうのだが。
では、一人の存在がいかにして集団全体を乱すのか、より単純で端的な例を挙げよう。それは、その「一人」が集団のトップである場合である。集団のトップが「自分を正しく評価し認める者が善、低く評価し認めない者が悪」たる思考の持ち主である場合、これは先述した「偏ったトップ」にあたるが、彼は、集団に必要な人間を切り捨てることを始める。
ちょっと何言ってるかわかんない、読者が多いだろうから、具体的に記述する。
集団のトップの人間は初めからトップであるわけではない。
彼もかつては一構成員であり、その頃の態度が後にトップとなった際にも色濃く残りつづける。
彼が構成員であった頃、自身の評価について次のように反応する人物だとしよう。
自分が評価された場合は満足する。
逆に評価されなかった場合は
「わかってない、なんでだ、自分はこんなにやっているのに」と腐っていく。
もちろん、評価されなかったからといって努力をすべて放棄するわけではない。しかし彼は、集団全体への貢献を徐々に辞め、自分を評価する者、あるいは自分を評価する立場にない者にのみ、貢献の姿勢を示すようになる。
ここでも個人と集団の論理が効いてくる。
本来、集団への貢献とは「特定の個人への貢献」とは全く異質のものである。しかし本人は、構成員の誰かに貢献しているという事実をもって「自分は集団に貢献している」と主張してしまう。これは当然ながら誤トップが、本人は気づかない。
そんな人間がトップに立つ。
トップは常に評価の対象である。内側からも外側からも、多様で時に厳しい評価が向けられる。特に、内部と外部の間にいる存在―外部でありながら内部に対して発言権を持つ人物―からは、遠慮のない評価が下されることが多い。
トップになった彼は、今度は自分を低く評価する者に対しての排除を自らの権限で実行できてしまう。
相手がどれほど集団から信頼されている人物であっても、トップが「切り捨てる」と決めれば、それまでである。
当然、集団からは反発が起こる。しかし、トップの決定はそのまま集団の決定として機能してしまう。覆ることはない。
この話は非常に示唆的だ。個人の論理と集団の論理は一致しないと先述したが、本来、トップは「個人」であるにもかかわらず、彼の決定は「集団の決定」として扱われてしまう。これは本来矛盾した構造だ。
したがって、トップの決定は集団の意思を最大限反映したものでなければならない。集団による十分な合意形成を経て、その最終段階としてトップが決定する。
このプロセスを経たとき初めて、トップの決定は集団の決定と「ほぼ」同値とみなすことができる。
(同値に「ほぼ」なんてあるか、そもそも命題じゃないだろ、という数学屋さんの主張は受け付けない。)
しかし、個人の論理を集団の論理と取り違えたトップは、この合意形成を無視してしまう。
あるいは、合意とは到底呼べない形ばかりの手続きを「合意形成」と主張して結論を押し通す。
形のない合意形成、たとえば、全体の前で「反論はないか」と問い、なければその場で採決するといった手法である。多少の不満があっても、全体の時間をとってまで反論する気にはなれないのが日本人の性だ。
こうしてトップが自己都合の決定をくだす。
これが集団の決定と一致していないことで、集団内でトップについていく人間と離れていく人間が生まれ、分断が発生する。
集団の「正しさ」には感情が入り込んでいるので、どんなに論理的で効率的な決定であっても、集団の感情がその決定に追随できなければ、その決定は、いわゆるモヤモヤしたもの、に成り下がる。モヤモヤが積もれば不信となる。
一人の思考と行動が、集団全体を崩壊へ向かわせる典型的な例である。
取り立てて難しい話ではなく、ここにある構造は極めて普遍的だが、これに気づかない者は多い。
この種の人間は集団のトップにはなれても、リーダーには一生なれない。
誰に対しても偏りなく接し、集団の「正しさ」と個人の「正しさ」の違いを正しく理解するトップこそが信頼されるリーダーとなるのだろう。
さて、来年の私たちのトップは誰になるのでしょうか。
楽しみですね。😁
次は野村にバトンを渡します。前も野村の紹介を書いた気がします。個人的にはもっともっとスイカを着て活躍してほしいプレーヤーの一人です。野村は前号の会報では発送作業は不在だったのに、美味しそうにTBSの食堂をごちそうされていたので、次の発送作業は予定を合わせてきてほしいと思います。
あの坂田が!?!?泣いたアニメ[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2025/11/19(水) 18:27
僕は昔からアニメや漫画などが好きで、よく見ているのですが、ネットで『泣ける!』とか『感動する!』というような文言で紹介されているアニメを見るのはなんとなく避けてきました。特にこれといった理由があるわけではないのですが、自分がアニメを見て感動して泣くといったことが想像できなかったからかもしれません。しかし食わず嫌いも良くないと思い、時間があるときに感動系アニメと言われるようなものを見てみたところ、干からびるくらい泣いてしまいました。21歳男性のガチ泣きです。今回のリレー日記では僕がみた感動系アニメを簡単に紹介します。
① 四月は君の嘘
母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった主人公、天才ピアニストの有馬公生がヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、ピアノと再び向き合い、自身の過去やトラウマと向き合う青春ストーリー。登場人物たちの心情描写が素敵です。
② ヴァイオレット・エヴァーガーデン
戦争の道具として育てられた孤児の少女、ヴァイオレットが手紙の代筆の仕事を通して人の感情を知っていく物語です。ヴァイオレットの成長と、人々が手紙に込める想いに心打たれます。
少しでも興味を持った方はぜひ見てみてください。このようなアニメを見た後におすすめなのがYoutubeで他の人が同じアニメを見た時の反応を見ることです。同じ感覚を共有できるような感じがして楽しいです。おすすめのチャンネルは『FUJIWARA超合キーン』です。お笑い芸人のFUJIWARAのお二人が今回紹介したアニメを見たりしています。おじさん二人の号泣は何故か見ていて笑えてきます。自分の号泣も客観的に見たら大層滑稽なのだろう、と思いました。
次はスタッフとしての仕事、医学部の勉強、そしてラグビーのレフェリーをこなす、三刀流スタッフの三年生、原井さんにバトンを渡します。原井さんのタイムマネジメント術がとても気になります。ただ、なぜ僕のことを『お友達』と呼んでくるのかだけがいまだによくわかっていません。
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