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"Challenge"[ラグビー部リレー日記]

 written by 井上 啓太投稿日時:2016/02/12(金) 11:05


同期の小沢からバトンを受け取りました、新4年の井上です。


今年の東大ラグビー部棚橋組のスローガンは"Challenge"である。今回このリレー日記で、この"Challenge"について書きたいと思う。


一口に"Challenge"と言っても、人や見方によっていろいろな意味合いを持つだろう。対抗戦Bグループで下位から上位を目指す"Challenge"、今まで以上に厳しい練習を乗り越える"Challenge"、自分の限界に挑み続ける"Challenge"…

そこで、今年自分が設定した"Challenge"は、「プレイヤーとしても人間としても一皮剥ける」というものである。具体的に言うと、物理的に体を大きくすることや、精神面を鍛えることももちろんだが、一番は「受動から能動への変化」に焦点を当てている。


昨年のリレー日記で、センター転向に伴って「自分で考える」ことについて書いたのだが、昨シーズンを通して、やはり受動的な状況が多かった。誰かに指摘されてから考えたり、自分で考えて分からなかったところを放っておいたり。結局最後まで「自分で考える」ことを意識し続けることができなかった。
最高学年となった今、下級生を引っ張る立場となり、いつまでもおんぶに抱っこの状態ではいられない。
「自分から考えて、自分から行動を起こす。」
そしてそれを当たり前にする。
これを練習中だけでなく、プレーや日常生活にも反映させていく。
こうして「プレイヤーとしても人間としても『能動的になることで』一皮剥ける」ことを目指す。

これが当たり前の人にとってはなんとも情けない"Challenge"であるかもしれないが、自分にとっては人生を変え得る程の大きな変化だと考えている。
4年にもなってチームを直接変えていけるような"Challenge"ではないことにも、自分の未熟さを感じるが、まずは自分が変わり、下級生にもその変化を感じさせたい。そうしてチームにいい影響を与えられたら、と思う。

1年後、このリレー日記が綺麗事で終わらないように、この1年間精一杯走り抜けたいと思う。


次は中高から続く腐れ縁のきれない同期の梶村にお願いします。
 

フィジカルリーダーとして[ラグビー部リレー日記]

 written by 小沢 壱生投稿日時:2016/02/09(火) 21:19

今年度のトップバッターを務めます、新四年生の小沢壱生です。

「成長するためには、何かを変えないといけない。同じことを繰り返しながら、違う結果を求めるのは、狂気の沙汰だ。」
 
名将エディ・ジョーンズの言葉として、大畑君も(偶然)VOICEで引用していたが、これは今の東大ラグビー部によくあてはまる言葉だろう。ここ10年ほど、対抗戦は良くても4勝止まりで、めぼしい成績が残せていない状態が続く。今年の棚橋組が掲げた目標は対抗戦5勝。この10年の負のサイクルからの脱却である。
 
そのためには何かしらの変化が必要であるというのである。
 
私は今年、フィジカルリーダーという役職を仰せつかった。昨年までなかった役職である。コンタクトスポーツのラグビーにおいて、フィジカルの優劣は勝敗に直結する大きなファクターであり、実際、データでは昨年の対抗戦Bの戦績とスタメン選手(特にFW)の平均体重に大きな相関が見られたが、これは同時に努力で解決できる範疇の問題でもある。大きくなるという明確な意思と覚悟を持ったウェイトトレーニング、抜け目ない栄養摂取、十分な休養により達成される。このサイクルをうまく機能させ、秋の対抗戦初戦で対抗戦トップレベルのフィジカルを持った選手たちをピッチに送り出す。もちろんこの15のみならず、部員全員のフィジカルレベルをトップレベルにもっていく。これが今年、フィジカルリーダーとて私に課せられた使命である。
 
フィジカルリーダーの仕事が始まってから、いろいろ分かったことがある。たとえば、今までの東大ラグビー部は(もちろん私も含めて)栄養摂取に関してルースすぎた。アスリートとは思えない食事の摂取回数、タンパク質摂取量、トレーニング中のBCAA摂取の無さ。これは意図的にサボっていたというより、東大ラグビー部に長年染みついてきた「習慣」なのだと思う。これでよい、従来はこうやってきたから。疑問が持たれることが少なくここまで来たのだろう。この染みついた悪しき習慣は、栄養摂取だけに見られるものではないと思う。部全体のマインドセットなどもそうだろう。
 
この染みついた習慣に気づくには、外部性が必要である。
 
これは練習後に練習ビデオを見て自分の癖を客観的に評価することと同様である。
他大のラグビー部はどうなのか、東大内のほかの部活はどうなのか。それを知ることで、客観的に東大ラグビー部の習慣の存在に気づくことができるだろう。たとえば、帝京が一日三回の栄養摂取で済ませているとは思えない。東大アメフト部の栄養摂取意識はこんなものではない。東大ラグビー部は、外部との交流が少なく少し閉鎖的な感じがする。もっと外部に目を向けて、自らをもっと知るべきだ。
まずは私が、外部へのアンテナを張り続けて、変化を起こす。
まずは私が、フィジカルへの取り組みも成長スピードも部内トップになって、引っ張っていく。
 
次は同期の井上君にお願いします。

リーダーとして[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2015/12/19(土) 23:12

立山から今シーズン最後のバトンをもらいました、主将の森です。

チームは明日に最後の京大戦を残していますが、1年間我々を支え、応援して下さったすべての方々にお礼申し上げます。
そして、入替戦出場という結果で応えることができず、大変申し訳ありませんでした。



2勝5敗。

敗因は戦術的・技術的なことから精神的なことまでたくさん挙げられると思う。それはここには書ききれないほどある。

ただ主将として今思うのは、今年のチームにはあらゆる面でリーダーがいなかったということ。そして、自分がリーダーになりきれなかったということ。


ラグビーは間違いなくタフなスポーツだと思う。そんなスポーツで勝利を目指すのだから、様々な困難をチームは乗り越えなければならない。

地道な練習、キツい練習、ウエイトトレーニング、食事、ケア、挙げればキリは無いがグラウンドの内外でチームは努力を続けなければならない。

もちろんそこには、ラグビーを楽しむことやラグビーを好きという気持ちが大事だ。でも正直に言って、やっぱりつらくてしんどいんだと思う。それから目を背けることはできない、そう思う。

待ち受ける困難は一人では乗り越えられないことも多いだろう。自分一人では甘えてしまうかもしれない。そんなときでも、誰かのためなら頑張れる、みんながいるから踏ん張れる、そんな瞬間がラグビーにはある。

そうやってチーム全員で困難に打ち勝ち、チーム全員で成長することができたチームが強いのだと思う。そして、そんなチームには必ずいいリーダーがいるはずだ。チームをまとめ、鼓舞し、チームの精神的支柱となるリーダーが。その方法は人それぞれであったとしても。



今年のチームには一体感が無かった。苦しい場面で踏ん張れなかった。みんなが精神的に弱いわけでも協調性が無いわけでもない。リーダーがいなかった。自分がリーダーになりきれなかった。

苦しいとき、チームの在り方を示さなければいけないのに、自分が誰よりも迷ってしまった。グラウンド内外で誰よりも努力しなければならないのに、妥協してしまった。ボールをもっと触って体を張らなければいけないのに、消極的になってしまった。

あらゆる場面で自分はリーダーになれなかった。そんな自分の弱さが、甘さが、そのままチームの弱さであり甘さであったと思う。うぬぼれるわけではない、本当に自分のせいで負けた。


そんな自分であったにも関わらず、チームのみんなは自分を支え、精一杯戦ってくれた。

正直合わす顔も無いほど、申し訳なさでいっぱいだ。

その気持ちは消えないし、対抗戦の結果も変わらない。

ただ明日の京大戦は、本当の意味でリーダーでいたい。否、リーダーでいる。

それを誓って、筆を置きます。


主将 森和宏
 

最後[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2015/12/19(土) 01:20

樋口よりバトンを受け取りました。副将の立山です。

 
2勝5敗。それが今年の成績だ。数字は客観的に、一切の感情を排して、事実を表してくれる。

昨年の対抗戦、一橋の躍進に誰かが言った。「俺たちも行ける」
事実、それは多くの部員も、試合に出た人間は実感を伴って、そう思っていたことだろう。
明けて、森を始めとする4年が、決意した。勝って、入れ替え戦に出ると。
だが、近年最低の成績で、目標に遠く及ばず対抗戦は終わってしまった。
 
過去のリレー日記今年の特集記事、自分の主張は変わらない。
目標達成のために、あらゆる点で劣る東大生は最大量かつ最大効率化された努力を4年間積み重ねる必要がある。
今年このような結果に終わってしまったことはこのチームの、4年の積み重ねてきたものが圧倒的に足りない、何よりの証左だろう。
 
最後のシーズンは誰だっていい結果を残したい。勝ちたい。ただ、そのためにはそれまでの積み重ねが必要だ。
日々のグラウンドでの練習、個人練、ウェイトトレーニング、食事、ケア、ラグビーの勉強、、、4年生になっていきなり勝ちたい、頑張る。なんて虫のいい話、通用するわけがない。
 
東大ラグビー部を、そして今の自分自身を誇れるだろうか。
そこは決して結果が全てではない。
仲間を、自分自身の行いを誇れるかということだ。俺は誇れない。
 
この一年ずっといら立ちを抱えてきた。なれ合うような雰囲気に嫌気がした。
悔しいやら情けないやらで練習中に泣いたこともあった。
一線で活躍する高校時代の友人たちを何度も羨んだ。
だけど結局はリーダーであるところの自分のせいだと気付いた。
自分ひとりじゃラグビーはできない。下級生の頃に気付いていればよかった。
いや、1年次から試合に出た自分は気付かなければならなかった。
その「ガンバッタ」じゃ届かない。
「自分が4年になった時共に戦うのは同期なのだ」と。
 
「夢」を叶えたくてラグビーをやっていた。
高校時代の準決勝、2年前の学習院、去年の成蹊、今年の成城。
人生の転換期、いつだって自分の無力さに打ちひしがれた。
京大戦に勝つことで今年が、この4年間が肯定されるわけじゃない。
だけどやる以上は勝つ。必ず勝つ。勝って自分を、チームを変える。

最後に書くものがこんなネガティブでいいものかと少し逡巡したが、これが正直な気持ちだ。
4年間を振り返った美談や、前向きな言葉なんて到底書く気にはならなかった。

ただ、せめて文尾ぐらいは好きな言葉を載せてバトンタッチしたい。
小っ恥ずかしいコピーだと揶揄されたこともあったが自分はこの言葉が好きだ。


勝って、泣こう。

 
次は主将の森にお願いします。

1年を振り返って[ラグビー部リレー日記]

 written by 樋口 潤司投稿日時:2015/12/16(水) 13:00

 谷川からバトンを受け取りました、2年の樋口です。今年はまだ、リレー日記を書いていなかったということで、シーズン終了前に書かせて頂きます。
 
  今シーズンも残すところあと一週間となった。何事もそうなのかもしれないが、終わりに近づいて思うことはやはり、あっという間であったといことだ。同時に、大学での4年間のうち早くも半分が終わりかけていることに危機感を感じる。
 今年を迎えるにあたって、自分の中で考えていたのは、図々しくやるということであった。グランドに臨むにあたって、1番に考えるべきことはいかに自分が上手くなるかだ。当然のことではあるが、しかし上級生へとなっていけば、周りのことやチームのこと、様々考えなければならないことは増えていくだろう。だからこそ今年は自分自身にこだわろう、と考えていた。
 しかし、振り返ってみると、プレッシャーや責任などにとらわれ、ミスを恐れ消極になりがちであった。今年1年様々なチャンスをあたえてもらいながら、それに見合うだけの成果を出すことは出来なかったように思う。
 後悔し落ち込む前に残り一週間、最後の京大戦に向け、必死になってやっていきたい。

 
 次は1年間副将としてFWを、そしてチームを引っ張って行ってくださった立山さんにバトンを回します。
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