ブログ 三浦 太郎さんが書いた記事
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覚悟[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2018/12/17(月) 23:59
この一年間、選手以外の視点からチームを支え、勝利に欠かせない存在として活躍してくれた前川からバトンを受け取りました、四年生の三浦です。
特に戦術チームの一員として前川には本当に助けられました。
彼なくして今年の戦績が成し得なかったことは言うまでもありません。
まず初めに、今年のチームの活動を支えてくださったOBの皆様に感謝申し上げます。
皆様のご尽力無くして東大ラグビー部の活動は立ち行かないと改めて痛感いたしました。
また、試合の応援に来てくださった皆様、 ご声援ありがとうございました。
23日には最終戦である京都大学戦が控えておりますので、遠方ではありますが足を運んでいただけると幸いです。
遡ることおよそ一年。2017年の秋頃のこと。
我々は次年度のチーム作りのためにミーティングを重ねていた。
そこではチームの礎となる理念の部分から話し合い、一からチームを作り上げた。
そんな中、首脳陣等の役職を決める際に、私が副将になるという案が出た。
代々、早くからA戦に出場した選手が首脳陣を務めることが多く、一年生のころからスイカに袖を通していた私にその話が持ち上がるのは、ある意味予想されたことであった。
大変ありがたく光栄なことだ。
しかし私は断った。
首脳陣には就かないと初めから決めていた。
自分なりにチームへの貢献を考えた結果の判断であった。
そもそも副将を務められる器でないことは自分で分かっていた。
グラウンド外でもチーム全体に目を配り牽引していくことができる人材が今の四年生には多くいる。
各選手の状態やチーム状況を鑑みる必要のある役職には、それ相応の人物が就くべきである。
それよりも、私はグラウンドの中でトップに立とうと決めていたのだ。
チームの中心としてプレイで貢献するのだと。
グラウンド上のパフォーマンスのみで評価されることは、ラグビー選手にとって最も光栄なことだ。
多くの労力を必要とするグラウンド外での雑務からは無縁な立ち位置を私に与えてくれ、ある意味で最もラグビーに集中できる環境を与えてくれた同期には本当に感謝している。
何のためにラグビーをするのか。
今でこそ『目標に向けて真摯に努力しラグビーに取り組むことで人生を豊かにする』ためと答えられるが、去年までの私はそうではなかった。
それでも振り返ってみれば、同期に認められたいという思いが常に根底にあったように思う。
人を惹きつける力のある主将や、組織運営を始めとして様々な方面に豊かな才能を持つ同期に恵まれたことは本当に幸運だった。
四年間を共に戦い支え合った仲間のために、せめてグラウンド上では先頭に立ち、パフォーマンスで、結果で恩返ししたかった。
試合中の苦しい時も、こいつなら何とかしてくれると思われるようになりたかった。
実際にそうなれたかと言われるとその限りではないだろうが、それでもそのような覚悟が私を強くしたことは間違いない。
今年度のチームが始動してから、選手として、そして戦術チームのリーダーとして最も意識したこと。
それは、カルチャーを作るということである。
秋シーズンまでの計画に基づき、目の前の試合だけでなくその先も継続して勝つチームを作る。
そのためにもチーム全体には、戦術の大元となるコンセプトを繰り返しミーティングで伝えてきた。
コンセプトワードも定め、何度も言及した。
全ての戦術やターゲットには明確な理由がある。
それは戦術に限らず今年のチーム全体に言えることだ。
練習内容やウォームアップ、その時間まで全てに根拠がある。
それぞれを担当する者が、完成形ではないにしろ、最も良い形を追い求めた結果である。
それらを通し、東大ラグビー部はそもそも勝つ組織だ、というカルチャーが少しでも育まれたなら幸いである。
この四年間のほぼ全てをラグビーに費やしてきた。
そのことを後悔したことは一度もない。
まして部活を辞めたいとなど微塵も思ったことがない。
それほど東大ラグビー部での活動は魅力的ありで、自分を成長させてくれる場であった。
まもなくこの部は創部100周年を迎えるが、その歴史の一部となれたことを大変嬉しく誇りに思う。
最後になりましたが、未熟な私を温かく指導してくださった先輩方、そして支えてくれた後輩たち、そして何よりも最も長い時間を共に過ごした同期たち、本当にありがとうございました。
皆さまへの感謝の言葉を最後とし、筆を置きたい思います。
次は気が利く優秀なバックローとして、さらには数々の爆笑を生み続け部員から人気の望月にバトンを回します。
東大ラグビー部の一員として[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2018/04/30(月) 00:24
副将の宮原健からバトンを受け取りました、4年生の三浦太郎です。
近頃は就活の猛威により、多忙な日々を送っております。
東大ラグビー部の4年生に求められることは多い。
特に最上級生となり感じる、組織の運営者としての役割。
チームの強化計画、その方法、タイミング。外部との交渉や予算の配分まで。
”学生主体”には責任がつきものだ。
我々を助けてくれる後輩、支援してくださるOBの方々、応援に駆けつけてくださる方々のためにも、4年生が成すべきことは計り知れない。
だが、忘れてはいけない。
4年生といえども、運営者である以前に、1人のプレイヤーだ。
「自分がラグビーを楽しむことを忘れるな」
偉大な先輩からの言葉は、頭でっかちになりがちな私の目を覚まさせる。
選手として”4年の自覚”を示すことを怠ってはいけない。
ボールキャリアの前に味方は存在しない。
視界に入るのは敵ばかりだ。
しかし1人目が前進しない限り、サポートも意味を為さない。
4年生に求められているのはファーストキャリアとしての役割である。
最前線で戦う背中は、果たすべき責務に対する覚悟を何よりも雄弁に語るだろう。
グラウンドの内外で先頭に立とう。
ラグビーを通して豊かになった人生とは、足を前に進めた先にしかない。
お読みいただきありがとうございました。
次は、最近何かと話す機会が多く、笑顔が素敵な寶島に回します。
ライオンズシーズン到来![ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2017/06/29(木) 11:10
今年は待ちに待ったドリームチームとも言えるBIL(British Irish Lions)のシーズンなので、今回はそれにまつわる話ついて書いてみたいと思います。
ご存知の方も多いかとは思いますが、ライオンズは4年に1度しか結成されないオールスターチームです。しかも今年はそのライオンズが、私の大好きなニュージーランドに12年ぶりに遠征する年ですので、個人的に大変特別なシーズンとなっています。
ライオンズのメインの試合は、オールブラックスとのテストマッチですが、それらの前に行われるスーパーラグビーのチームとの試合も非常に見応えのある試合でした。
そんななか、印象に残っているのが、ライオンズとブルーズの一戦です。
ブルーズはここ何年もスーパーラグビーでの成績が低迷していました。
そんななか、チームの威信をかけてライオンズ戦に挑んだことは間違いありません。
結果はブルーズの勝利、素晴らしい試合でした。
特に働きぶりが目にとまったのは、スター選手として有名なソニービルウィリアムズです。
これまでは派手なプレーが目立ち、オールブラックスでもインパクトプレーヤーとして途中出場の多い選手でした。
しかしこの試合では違いました。
身体を張った献身的なプレーから目立たない地味なプレーまで、まさに12番に相応しい選手でした。
彼を変えたものとは一体なんだったのでしょうか。
そのひとつの要因と言えるのは、環境の変化だと思います。
2015年のRWCを最後に絶対的なオールブラックスの12番、ノヌーが代表を引退しました。
それにより12番のジャージをソニービル自身が着るという自覚、自負がより一層強くなり、彼をさらに素晴らしいプレーヤーへと変化させたような気がします。
さて、我々学生スポーツは毎年必ず世代交代が訪れます。
おそらく現在三年生の私の代も、来年四年生となり、最高学年の自覚によってより成長できると思います。
しかし学生スポーツはプロと比べ、格段に時間がありません。四年生になってから成長し始めたのでは、満足な成長を遂げる前にシーズンが終わってしまうでしょう。
幸いにも私の同期はAチームのジャージを着られてきるプレーヤーが多くいます。
だからこそ、チームの中心になるという意識をもう一度確認すべきでしょう。
そうすれば今のうちから、より一層の成長を成し遂げられると考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次は同期との飲み会を何よりの楽しみとしている清水に回します。
チームカルチャー[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2017/04/09(日) 16:41
同じジムの会員ながらも、なかなか一緒にトレーニングをする機会の少ない同期の文からバトンを受け取りました、3年の三浦です。
わたしはスーパーラグビーの観戦をするのが趣味である。特にニュージーランドカンファレンスのチームが大好きであり、日本の選手よりもニュージーランドの選手のほうがよく知っているほどである。
そんなニュージーランドのチームで、今シーズン優勝候補の筆頭だとわたしが予想しているのが、北島ハミルトンに本拠地を構えるチーフスである。
強力な両ロックをはじめとして、若手とベテランがうまく融合しているチームである。
2012年、13年シーズンで連覇を達成したチーフスが、今年再び優勝を手にするのではないかと期待している。
そんな強豪のチーフスだが、実は資金面などのバックアップ体制は、他のチームと比較するとかなり劣っている。
ハミルトンは決して大きな都市ではなく、限られた環境のなかでチームを運営しているのである。
そのような状況を補っているひとつの要因が、チームのカルチャー、簡単に言えばチームワークである。
それを象徴するようなシーンをチーフスのトライ後に見ることができる。
彼らはチームメイトがトライすると、他の選手が一人残らず駆け寄り、トライした選手を讃えるのである。
そこには若手もベテランもなく、フラットな関係で相手を讃え、チームを愛する姿勢がある。
このようなカルチャーは、チームが強豪である根底を成していると言える。
チームが決して恵まれた環境でないという点は、東大ラグビー部にも言えることである。
幸い人工芝のグラウンドがあり設備面では恵まれている。
しかしそのグラウンドも老朽化が進んでいる。
また、スポーツ推薦がないことや時間的制約など、ないものを挙げればきりがない。
だが、そのような逆境は決して打開できないものではない。
そのひとつの例がチーフスであろう。少なくともわたしにはそう思える。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次はこのごろ一緒にプレーすることの多い、2年生の河合に回します。
ワンチーム[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2016/11/15(火) 23:00
頼れるフランカーの松永さんからバトンを受け取りました、2年の三浦です。進振りで進学先が決まったことで本郷キャンパスに通うようになり、忙しくも新鮮な日々を過ごしております。
先日の上智大学戦の応援に来てくださった皆様、ご声援ありがとうございました。非常に苦しい試合展開でしたが、なんとか勝利することができて安心しています。
今まで主力として活躍してきた選手を多く欠いたなかでの試合で見えて来たものは、真のチーム力であったように思います。普段はリザーブやメンバー外のプレーヤーの働きがなければ、今回の勝利を勝ち取ることはできませんでした。
特に主将を中心とした4年生の先輩方の身を呈した働きは、チームを鼓舞し勝利を引き寄せたように感じます。
結果が1点差だったこともあり、プレースキックのキッカーを務めた私に、試合後に「マンオブザマッチ級の活躍だった」というような声をかけていただきました。私のプレーを評価していただけたことは大変嬉しいことです。しかし、プレースキックはトライをしないことには蹴ることができません。そのため、本当に評価されるべきは私にキックを蹴るチャンスを与えてくれたチームのメンバーであると思いますし、また私自身もチームに感謝したいと思います。
今シーズン、駒場グラウンドでのホームゲームは上智大学戦で最後となってしまいました。しかし、試合はあと3つ残されています。その全てに勝利し、今年のチームが素晴らしいチームであったことを皆様にお見せできるように、残りのシーズンも全力で戦っていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。次は、ジムでのウエイトトレーニングにアルバイトに、とほとんどの時間を一緒に過ごしている、同期の宮原健に回します。
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