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幸せな地獄[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2022/12/19(月) 16:30
大親友の杉井からバトンを受け取りました、三方です。杉井とは高校も大学も一緒で部活もずっと一緒で、なぜか大学のクラスまで一緒でしたが、プライベートでもほぼ一緒にいた気がします。僕の青春を杉井の存在無しで語ることは出来ません。俺らの魂は一生続きます。
昨日名大戦を終え、引退まで一週間を切った。あと一週間でこの苦しみから解放されると思うと嬉しくて仕方ないが、高校から計7年間、色んなことを犠牲にして取り組んできたラグビーが終わると思うと複雑な気持ちだ。引退して時間が経ってもラグビーに捧げた7年間を忘れないよう、この場を借りて振り返らせて頂きたい。
高校に入学してラグビーを始めたのは単純な理由からだ。中学までやってきた野球を続けるのに限界を感じていたこと、そしてラグビー部が全国を目指せるほど強く、3年間を捧げるのに値していたこと。ラグビーがどれだけ辛いスポーツかも知らず、そしてなぜ全国を目指せるレベルを維持しているのかも知らず、軽い気持ちでラグビー部の門を叩いた。
すぐに自分がとんでもない選択をしたことに気づいた。ラグビーは辛く、痛く、目の前の一日を乗り切ることに必死だった。3年間はあっという間に過ぎ(当時は悠久の時間に感じていましたが)、引退して思ったのは、もうラグビーをやることは無いんだろうなということ。大した選手じゃないことは分かっていたし、ラグビーを楽しいと思ったことは一度も無かった。大学に入ったら当時から敬愛していたビートルズのコピーバンドサークルにでも入ろうと思っていた。
ただ、ラグビーを通じて出会った仲間は最高だった。ラグビーは楽しくないけど、ラグビーで身体をぶつけ合うことでしか得られない絆が好きだった。大学生になり、東大ラグビー部に初めて見学に行ったときも高校と同じような暖かい雰囲気を感じてしまった。学生主体で練習を運営していたとか、同じように大学ではラグビーを続けないとだろう思っていた高校同期の多くが大学でラグビーを続けたとか、色々理由はあれど、結局あれだけやりたくないと思っていたラグビーを続けたのは、東大ラグビー部の「人」に惹かれてしまったからだった。
そして予想通り、東大ラグビー部でも、高校の頃とはまた異なる特長を持った素晴らしい同期・先輩・後輩に恵まれた。自分の人生はつくづく人に恵まれていると思う。毎日ラグビー部の仲間に会うのが楽しみだという気持ちは今も変わらずにずっと持ち続けている。
でも、やはりラグビーというスポーツ自体を楽しいと思うことはずっと無かった。これが僕にとっては非常に問題だったと最近になって思う。自分の内的成長や楽しみのためにラグビーをするということが出来なかったのである。自分の行動原理は常にチームに貢献すること、いやそんな高尚なものじゃない。チームに迷惑を掛けないこと、自分が大好きなこの組織に居続けることを目的にラグビーをしていた。ウエイトするのもラグビーのためだけだし、体重を増やすのもそのためだけ。フッカーとして今年はセットプレーリーダーとして、スクラムやラインアウトなどのセットプレーはプライドと責任を持って研究して練習したし、全員がマスターしなくてはならないDFは時間を掛けて練習したけど、他の人に任せられるATやフィールドプレーは自分の役割ではないと決めつけてそこまで深めようとはしなかった。
またそれとは別の問題もあった。7年間を通じて気づいたのは、自分はそもそも勝負に向いていない人間だということだった。相手を蹴落としてまで勝負に勝ちたいとは思えないし、行動するよりも先に頭で考えちゃうし、目の前の一つの勝負にこだわれない。学年が上がるごとにそんな自分を痛感して嫌になることが増えていった。
最終学年になっても、この2種類の弱さは中々変えられなかった。春シーズン始めには早稲田や明治相手に一矢報いることもできず、終盤にはスタメンを外れた試合もあった。ただ、結果が出なかったら次戦のスタメン落ちを示唆された山中湖の慶應戦や、それと同等の覚悟を持って臨んだ立教戦を通して、段々と納得のいくプレーが出来るようになっていった。集中力を高めるために自分がどのような準備をすれば良いか分かってきた。大学やプロのトップ選手がどのような表情、覚悟で試合に臨んでいるか知りたくなり、また単純に自分のプレーの参考にしたいという思いから、個人的にラグビーの試合を見る回数も増えていった。次第に人だけでなく、ラグビーというスポーツ自体に魅力を感じるようになった。
対抗戦はあっという間だった。納得のいくプレーが出来た試合、相手の雰囲気に飲まれてしまった試合、魂が震えるような熱量を感じた試合、負けて絶望を味わった試合。どれもラグビーでないと経験できないような感情だった。苦しみをチーム皆で乗り越えた先に現れる、ラグビーというスポーツの真の魅力がそこにはあった。
弱い自分は変わってないし、やっぱりラグビーは楽しいと思えないし、今でも練習前は憂鬱だし時には吐き気も感じるし、もう一度大学に入学してラグビーを選ぶかは分からないけど、大学でもラグビーを続けて本当に良かった。
最後になりますが、青山監督、深津さん、大西さんを始め、僕に厳しくそして優しく指導して下さった皆様、本当にありがとうございました。そしてラグビーに最適な環境を用意し、熱量を持って応援し支えてくださったOB/OGの皆様、本当にありがとうございました。後輩のみんな、頼りない先輩でしたが仲良くしてくれてありがとう。そして同期のみんな、逸材が多く、皆自分にはない尊敬できる部分を持っていました。色々ありましたが、この学年以外に自分の居場所は考えられません。ありがとう。
大学生にもなって家に何の還元も持ってこない息子でしたが、文句を言いながらも支えてくれた家族へ一番感謝を伝えたいです。この恩は引退してからゆっくり返していきます。
ここで終われば(多分)格好良い日記ですが、対抗戦の最終戦で集中力を欠いたプレーをしてしまったことが原因で、現在自分はリザーブにいます。本当に情けないし、今はラグビーをやってよかったとか関係なく、悔しい思いで一杯です。京大は個人的にもチームとしても思い入れのある最後の試合、1分でも長くグラウンドに立ちたいです。この一週間、最高の準備をして試合に臨みます。
次は2年もの間、スタッフ長としてチームを支えてくれたあしゃにバトンを渡します。あしゃは常に笑顔で僕らに接してくれますが、僕らの見えない所では多忙な業務をこなしていたため、心の内では僕の想像し得ない苦しみや想いを抱えていたことでしょう。本当にお疲れ様です。最近は4月からの社会人生活を不安視している姿が目立ちますし、いつ爆発しないか心配です。引退したら少しは休んでね。
昨日名大戦を終え、引退まで一週間を切った。あと一週間でこの苦しみから解放されると思うと嬉しくて仕方ないが、高校から計7年間、色んなことを犠牲にして取り組んできたラグビーが終わると思うと複雑な気持ちだ。引退して時間が経ってもラグビーに捧げた7年間を忘れないよう、この場を借りて振り返らせて頂きたい。
高校に入学してラグビーを始めたのは単純な理由からだ。中学までやってきた野球を続けるのに限界を感じていたこと、そしてラグビー部が全国を目指せるほど強く、3年間を捧げるのに値していたこと。ラグビーがどれだけ辛いスポーツかも知らず、そしてなぜ全国を目指せるレベルを維持しているのかも知らず、軽い気持ちでラグビー部の門を叩いた。
すぐに自分がとんでもない選択をしたことに気づいた。ラグビーは辛く、痛く、目の前の一日を乗り切ることに必死だった。3年間はあっという間に過ぎ(当時は悠久の時間に感じていましたが)、引退して思ったのは、もうラグビーをやることは無いんだろうなということ。大した選手じゃないことは分かっていたし、ラグビーを楽しいと思ったことは一度も無かった。大学に入ったら当時から敬愛していたビートルズのコピーバンドサークルにでも入ろうと思っていた。
ただ、ラグビーを通じて出会った仲間は最高だった。ラグビーは楽しくないけど、ラグビーで身体をぶつけ合うことでしか得られない絆が好きだった。大学生になり、東大ラグビー部に初めて見学に行ったときも高校と同じような暖かい雰囲気を感じてしまった。学生主体で練習を運営していたとか、同じように大学ではラグビーを続けないとだろう思っていた高校同期の多くが大学でラグビーを続けたとか、色々理由はあれど、結局あれだけやりたくないと思っていたラグビーを続けたのは、東大ラグビー部の「人」に惹かれてしまったからだった。
そして予想通り、東大ラグビー部でも、高校の頃とはまた異なる特長を持った素晴らしい同期・先輩・後輩に恵まれた。自分の人生はつくづく人に恵まれていると思う。毎日ラグビー部の仲間に会うのが楽しみだという気持ちは今も変わらずにずっと持ち続けている。
でも、やはりラグビーというスポーツ自体を楽しいと思うことはずっと無かった。これが僕にとっては非常に問題だったと最近になって思う。自分の内的成長や楽しみのためにラグビーをするということが出来なかったのである。自分の行動原理は常にチームに貢献すること、いやそんな高尚なものじゃない。チームに迷惑を掛けないこと、自分が大好きなこの組織に居続けることを目的にラグビーをしていた。ウエイトするのもラグビーのためだけだし、体重を増やすのもそのためだけ。フッカーとして今年はセットプレーリーダーとして、スクラムやラインアウトなどのセットプレーはプライドと責任を持って研究して練習したし、全員がマスターしなくてはならないDFは時間を掛けて練習したけど、他の人に任せられるATやフィールドプレーは自分の役割ではないと決めつけてそこまで深めようとはしなかった。
またそれとは別の問題もあった。7年間を通じて気づいたのは、自分はそもそも勝負に向いていない人間だということだった。相手を蹴落としてまで勝負に勝ちたいとは思えないし、行動するよりも先に頭で考えちゃうし、目の前の一つの勝負にこだわれない。学年が上がるごとにそんな自分を痛感して嫌になることが増えていった。
最終学年になっても、この2種類の弱さは中々変えられなかった。春シーズン始めには早稲田や明治相手に一矢報いることもできず、終盤にはスタメンを外れた試合もあった。ただ、結果が出なかったら次戦のスタメン落ちを示唆された山中湖の慶應戦や、それと同等の覚悟を持って臨んだ立教戦を通して、段々と納得のいくプレーが出来るようになっていった。集中力を高めるために自分がどのような準備をすれば良いか分かってきた。大学やプロのトップ選手がどのような表情、覚悟で試合に臨んでいるか知りたくなり、また単純に自分のプレーの参考にしたいという思いから、個人的にラグビーの試合を見る回数も増えていった。次第に人だけでなく、ラグビーというスポーツ自体に魅力を感じるようになった。
対抗戦はあっという間だった。納得のいくプレーが出来た試合、相手の雰囲気に飲まれてしまった試合、魂が震えるような熱量を感じた試合、負けて絶望を味わった試合。どれもラグビーでないと経験できないような感情だった。苦しみをチーム皆で乗り越えた先に現れる、ラグビーというスポーツの真の魅力がそこにはあった。
弱い自分は変わってないし、やっぱりラグビーは楽しいと思えないし、今でも練習前は憂鬱だし時には吐き気も感じるし、もう一度大学に入学してラグビーを選ぶかは分からないけど、大学でもラグビーを続けて本当に良かった。
最後になりますが、青山監督、深津さん、大西さんを始め、僕に厳しくそして優しく指導して下さった皆様、本当にありがとうございました。そしてラグビーに最適な環境を用意し、熱量を持って応援し支えてくださったOB/OGの皆様、本当にありがとうございました。後輩のみんな、頼りない先輩でしたが仲良くしてくれてありがとう。そして同期のみんな、逸材が多く、皆自分にはない尊敬できる部分を持っていました。色々ありましたが、この学年以外に自分の居場所は考えられません。ありがとう。
大学生にもなって家に何の還元も持ってこない息子でしたが、文句を言いながらも支えてくれた家族へ一番感謝を伝えたいです。この恩は引退してからゆっくり返していきます。
ここで終われば(多分)格好良い日記ですが、対抗戦の最終戦で集中力を欠いたプレーをしてしまったことが原因で、現在自分はリザーブにいます。本当に情けないし、今はラグビーをやってよかったとか関係なく、悔しい思いで一杯です。京大は個人的にもチームとしても思い入れのある最後の試合、1分でも長くグラウンドに立ちたいです。この一週間、最高の準備をして試合に臨みます。
次は2年もの間、スタッフ長としてチームを支えてくれたあしゃにバトンを渡します。あしゃは常に笑顔で僕らに接してくれますが、僕らの見えない所では多忙な業務をこなしていたため、心の内では僕の想像し得ない苦しみや想いを抱えていたことでしょう。本当にお疲れ様です。最近は4月からの社会人生活を不安視している姿が目立ちますし、いつ爆発しないか心配です。引退したら少しは休んでね。
テキーラ!テキーラ![ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2022/07/03(日) 18:45
寿太郎からバトンをもらいました、4年の三方です。寿太郎はグラウンドでも、食事やウエイトなどグラウンド外のトレーニングでも非常にストイックで、その姿勢に毎日刺激をもらっていますが、どうやら異性に対してもストイックなようです。
昨日は学習院大学との試合がありました。まだまだ課題は沢山あり、秋までに改善し、成長しなければならない点も山ほどありますが、やはり勝てたというのはとても嬉しいことです。勝って反省出来ることに感謝しながら、秋シーズンに向けて一日一日を大切に過ごしていきます。どうか応援よろしくお願いいたします。
私事で恐縮ですが、最近髭を伸ばし始めました。伸ばし始めた理由は単純で、就活が終わり自由な時間が増えたため、何か見た目に変化を起こしたいなあと思ったからです。(いつも一緒にアップをしている本多の髭に憧れたからというのもほんの少しあります。)他にも髪を染めるなど、自分の中で色々候補はあったのですが、髪を派手に染めていると相手から舐められそうなのでやめました。「あの金髪デブ見た!」みたいな感じで相手にノミネートされても嫌ですし、髭に目を付けて正解だったと思います。
髭を伸ばし始めたのは6月の始めくらいでしたが、6月の半ばにはいい感じに口髭が生えてきました。自分で楽しむために始めた髭でしたが、やはり周りからの反応も気になるところです。一体どう思われているのでしょうか。
結果としては、意外と好評だったと言って良いと思います。「結構似合うね」とか「迫力あるね」とか、好意的な言葉を頂けることが多く、内心非常に嬉しいです。一方でラグビー部の同期など、近しい人間にはそこまで好評ではなさそうです。好意的な言葉が社交辞令でないことを祈るばかりです。
次は期待の新人、猿渡にバトンを回します。彼は規格外の体格を誇り、ラグビーのプレー中は非常に迫力があります。またプライベートの私服は、半袖短パンに使い古したリュックサックというポケモンマスター的スタイルのため、グラウンド外でも異彩を放っています。
昨日は学習院大学との試合がありました。まだまだ課題は沢山あり、秋までに改善し、成長しなければならない点も山ほどありますが、やはり勝てたというのはとても嬉しいことです。勝って反省出来ることに感謝しながら、秋シーズンに向けて一日一日を大切に過ごしていきます。どうか応援よろしくお願いいたします。
私事で恐縮ですが、最近髭を伸ばし始めました。伸ばし始めた理由は単純で、就活が終わり自由な時間が増えたため、何か見た目に変化を起こしたいなあと思ったからです。(いつも一緒にアップをしている本多の髭に憧れたからというのもほんの少しあります。)他にも髪を染めるなど、自分の中で色々候補はあったのですが、髪を派手に染めていると相手から舐められそうなのでやめました。「あの金髪デブ見た!」みたいな感じで相手にノミネートされても嫌ですし、髭に目を付けて正解だったと思います。
髭を伸ばし始めたのは6月の始めくらいでしたが、6月の半ばにはいい感じに口髭が生えてきました。自分で楽しむために始めた髭でしたが、やはり周りからの反応も気になるところです。一体どう思われているのでしょうか。
結果としては、意外と好評だったと言って良いと思います。「結構似合うね」とか「迫力あるね」とか、好意的な言葉を頂けることが多く、内心非常に嬉しいです。一方でラグビー部の同期など、近しい人間にはそこまで好評ではなさそうです。好意的な言葉が社交辞令でないことを祈るばかりです。
次は期待の新人、猿渡にバトンを回します。彼は規格外の体格を誇り、ラグビーのプレー中は非常に迫力があります。またプライベートの私服は、半袖短パンに使い古したリュックサックというポケモンマスター的スタイルのため、グラウンド外でも異彩を放っています。
あゝ春休み[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2022/03/22(火) 22:20
S&Cセクションの長としての風格漂う彬からバトンを受け取りました、新4年の三方です。彬はよく僕の座っている姿を褒めてくれるので大好きです。僕の足が長くならない限り難しいですが、いずれ立ち姿も褒めてもらえるよう頑張ります。
時が経つのは早いもので、僕も遂に大学4年生になります。他の同期も皆言っていましたが、リレー日記を執筆するのもこれを含めてあと3回しかありません。ラグビー部に所属する中で思ったことを書き残していきたいと思います。今日はその一つ、このリレー日記についてです。
リレー日記については同期の杉井やエノキがかつて書いていたと思いますが、僕は高校同期の数人が他大学のラグビー部に所属していることもあり、東大以外の大学のリレー日記を読むことが他の人に比べて多い気がします。その中で思った東大ラグビー部の日記の特徴を何点か述べたいと思います。
①真面目
東大ラグビー部のリレー日記はめちゃくちゃ真面目です。他大学の日記を見る限り、ほんの二、三行で終わる文章も散見されますが、東大では皆構成の練られた素晴らしい文章を完成させています。良い意味で、もはや日記ではありません。
一方、皆真面目に文章を作るので、「笑える」文章が少ないのも事実です。僕が愛読している京大ラグビー部のブログでは、アイドルの握手会のレポートを書いたり、ネット上の定型文に乗せて世の中への違和感を表現したりと、何とも自由で笑える文章が多いです。というのも京大ラグビー部では「ブログがしょーもないと人権が剝奪される」そうで、面白い文章を書く文化が根付いているのでしょう。僕はこれを見習い、毎回面白い文章を書こうと意気込んで執筆に臨んでいるのですが、結局諦めてしまいます。是非東大ラグビー部の皆にも京大ラグビー部のブログを読んで欲しいです。(余談ですが、東大ラグビー部だと2018年度主将の石川さんの文章が群を抜いて面白いです。)
②自分の考え・意見をしっかりと文章にする人が多い
東大ラグビー部には、自分の悩み・考えていることをしっかりとした形で文章に落とし込める人が多い気がします。特に4年生が引退前に執筆するラストリレー日記の読み応えは半端ないです。通常の日記でもそれぞれのテーマに沿った思い思いの文章を出してくれます。僕はそれを見る度に自分の考えの至らなさを猛省したり、明日への活力にしたりしています。他大学の高校同期からも「○○君(僕ではない部員)の日記良かったね」などと言われることもあります。大学受験において、否が応でも国語の長文記述問題に取り組んできた影響が出ているのでしょうか、文章力の高い部員も多く見受けられます。
③更新頻度がマメ
個人的にここが東大ラグビー部リレー日記の一番凄い所だと思います。少なくとも週2回は更新され、1週間更新されないことは滅多にありません。リレー日記に対する意識の高さが伺えます。また最近ではSEセクションの皆様の頑張りのおかげで、HPのプロフィール欄からその人が書いた日記を簡単に検索できるようになっています。このシステム更新はリレー日記愛好家にとっては非常に助かるのではないでしょうか。少なくとも僕にとっては非常にありがたいです。
大学3年間をこのラグビー部で過ごして思ったのは、意外とこのリレー日記を読んでいる人は多いということです。部員や保護者の方々、OB・OGの方々はもちろんのこと、高校や大学の友人にも「リレー日記読んだよ~」などと声を掛けられることもあります。僕が他大学の日記を愛読しているように、他大学で東大のリレー日記を愛好している人も少なくないでしょう。練習や私生活で忙しいかもしれませんが、この文化はこれからも繋げていきたい、繋げていってほしいです。
またラグビー部の部員にも他大学のリレー日記を読むことをオススメします。定期戦や対抗戦で試合する際の一つの楽しみになります。「○○君のリレー日記読んでました!」とアフターマッチファンクションなどで伝えれば、仲良くなれるかもしれません。何事も情報は力です、常にアンテナを張っておきましょう。
冒頭で大風呂敷を広げて置きながら内容は薄いかもしれませんが、この辺で締めとさせて頂きます。因みに最近のリレー日記の状況としては、練習が厳しいこともあり、特にプレーヤーに関しては文章が短い傾向にあります。このようにチームの状況が如実に表れる所もリレー日記の面白さですね。
次はリレー日記を含めた広報全般を統括する同期のエノキにバトンを回します。エノキは文章力に優れた部員の中でも抜群の才能を誇り、会報の寄稿などでよくお世話になっています。今回の日記でもどんな文章を書いてくれるのか、非常に楽しみです。
時が経つのは早いもので、僕も遂に大学4年生になります。他の同期も皆言っていましたが、リレー日記を執筆するのもこれを含めてあと3回しかありません。ラグビー部に所属する中で思ったことを書き残していきたいと思います。今日はその一つ、このリレー日記についてです。
リレー日記については同期の杉井やエノキがかつて書いていたと思いますが、僕は高校同期の数人が他大学のラグビー部に所属していることもあり、東大以外の大学のリレー日記を読むことが他の人に比べて多い気がします。その中で思った東大ラグビー部の日記の特徴を何点か述べたいと思います。
①真面目
東大ラグビー部のリレー日記はめちゃくちゃ真面目です。他大学の日記を見る限り、ほんの二、三行で終わる文章も散見されますが、東大では皆構成の練られた素晴らしい文章を完成させています。良い意味で、もはや日記ではありません。
一方、皆真面目に文章を作るので、「笑える」文章が少ないのも事実です。僕が愛読している京大ラグビー部のブログでは、アイドルの握手会のレポートを書いたり、ネット上の定型文に乗せて世の中への違和感を表現したりと、何とも自由で笑える文章が多いです。というのも京大ラグビー部では「ブログがしょーもないと人権が剝奪される」そうで、面白い文章を書く文化が根付いているのでしょう。僕はこれを見習い、毎回面白い文章を書こうと意気込んで執筆に臨んでいるのですが、結局諦めてしまいます。是非東大ラグビー部の皆にも京大ラグビー部のブログを読んで欲しいです。(余談ですが、東大ラグビー部だと2018年度主将の石川さんの文章が群を抜いて面白いです。)
②自分の考え・意見をしっかりと文章にする人が多い
東大ラグビー部には、自分の悩み・考えていることをしっかりとした形で文章に落とし込める人が多い気がします。特に4年生が引退前に執筆するラストリレー日記の読み応えは半端ないです。通常の日記でもそれぞれのテーマに沿った思い思いの文章を出してくれます。僕はそれを見る度に自分の考えの至らなさを猛省したり、明日への活力にしたりしています。他大学の高校同期からも「○○君(僕ではない部員)の日記良かったね」などと言われることもあります。大学受験において、否が応でも国語の長文記述問題に取り組んできた影響が出ているのでしょうか、文章力の高い部員も多く見受けられます。
③更新頻度がマメ
個人的にここが東大ラグビー部リレー日記の一番凄い所だと思います。少なくとも週2回は更新され、1週間更新されないことは滅多にありません。リレー日記に対する意識の高さが伺えます。また最近ではSEセクションの皆様の頑張りのおかげで、HPのプロフィール欄からその人が書いた日記を簡単に検索できるようになっています。このシステム更新はリレー日記愛好家にとっては非常に助かるのではないでしょうか。少なくとも僕にとっては非常にありがたいです。
大学3年間をこのラグビー部で過ごして思ったのは、意外とこのリレー日記を読んでいる人は多いということです。部員や保護者の方々、OB・OGの方々はもちろんのこと、高校や大学の友人にも「リレー日記読んだよ~」などと声を掛けられることもあります。僕が他大学の日記を愛読しているように、他大学で東大のリレー日記を愛好している人も少なくないでしょう。練習や私生活で忙しいかもしれませんが、この文化はこれからも繋げていきたい、繋げていってほしいです。
またラグビー部の部員にも他大学のリレー日記を読むことをオススメします。定期戦や対抗戦で試合する際の一つの楽しみになります。「○○君のリレー日記読んでました!」とアフターマッチファンクションなどで伝えれば、仲良くなれるかもしれません。何事も情報は力です、常にアンテナを張っておきましょう。
冒頭で大風呂敷を広げて置きながら内容は薄いかもしれませんが、この辺で締めとさせて頂きます。因みに最近のリレー日記の状況としては、練習が厳しいこともあり、特にプレーヤーに関しては文章が短い傾向にあります。このようにチームの状況が如実に表れる所もリレー日記の面白さですね。
次はリレー日記を含めた広報全般を統括する同期のエノキにバトンを回します。エノキは文章力に優れた部員の中でも抜群の才能を誇り、会報の寄稿などでよくお世話になっています。今回の日記でもどんな文章を書いてくれるのか、非常に楽しみです。
埼玉県民の憂鬱[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2021/10/13(水) 16:17
上京から二年経ってどうやら東京に染まってしまったらしいかわはるからバトンを受け取りました、3年の三方です。かわはるのリレー日記を読んでいたら、これを題材にして『東京』というタイトルの歌が作れそうだなあと思いました。是非作詞してください。
最近僕には立て続けに運の悪い出来事が降りかかっているような気がしますが、その一因(というか完全に原因)である僕の住む町について紹介したいと思います。
僕は中学に入学してからの約10年間、埼玉県の浦和区という所に住んでいます。最寄り駅は浦和駅にほど近い北浦和という所で、僕の出身高校である県立浦和高校は目と鼻の先にあります。他大学のリレー日記でも僕の友人が書いていましたが、老若男女が楽しめる大きな公園があり、美味しいラーメン屋も多く、閑静な住宅街で住むには素晴らしい場所だと思います。
しかしながら、東大ラグビー部に所属するにあたり埼玉県民は少し不利な状況にあるように思われます。埼玉は基本的に都内へのアクセスが良く、乗り換え回数が少なくて済むため、多少遠くても大学まで通うことができます。そのため千葉県民や神奈川県民の多くが一人暮らしを選択する一方、我らが埼玉県民たちは実家からの通学を選択することになります。もちろん全ての家事を自分で行わなければならない一人暮らしも大変だし、基本的に埼玉でも十分余裕をもって生活できますが、特に朝練に向かう前に急いでご飯を食べているときや、夜練から帰宅してご飯を食べている間に日付が変わっているようなときには、もう少し家が近ければなあと思ったりもします。僕なんか全然マシですが、大宮駅より北に住んでいる清和や岩下はさぞ大変だと思います。朝練前ギリギリに到着する彼らには優しくしてあげしましょう。
特に電車が遅延したり止まったりしたら最悪です。特に我らの大動脈である湘南新宿ラインと埼京線の乱れは大きな混乱をもたらします。こんな事は滅多に無いのですが、先週は1週間で約5時間も電車に閉じ込められました。詳しいことは割愛しますが、心身ともに疲れ果てるような時間でした。
電車も止まるし、朝は早いし遠いですが、夜家に帰れば母親が美味しいご飯を用意してくれます。一人暮らしの場合と違い、広いお風呂に入ってリカバリーすることもできます。オフの日にはフラっと地元の友達に会うこともできます。
ダラダラ書いてきましたが、結局何が言いたいかというと両親には感謝しかないということです。大学までラグビーをやらせて頂いているという感謝を忘れずに日々の生活を送りたいと思います。
次は同じフロントである1年の暁雄にバトンを回します。暁雄はとても礼儀正しく、セットプレーもメキメキと成長しており、一緒にプレーしていてとても頼もしい男です。
最近僕には立て続けに運の悪い出来事が降りかかっているような気がしますが、その一因(というか完全に原因)である僕の住む町について紹介したいと思います。
僕は中学に入学してからの約10年間、埼玉県の浦和区という所に住んでいます。最寄り駅は浦和駅にほど近い北浦和という所で、僕の出身高校である県立浦和高校は目と鼻の先にあります。他大学のリレー日記でも僕の友人が書いていましたが、老若男女が楽しめる大きな公園があり、美味しいラーメン屋も多く、閑静な住宅街で住むには素晴らしい場所だと思います。
しかしながら、東大ラグビー部に所属するにあたり埼玉県民は少し不利な状況にあるように思われます。埼玉は基本的に都内へのアクセスが良く、乗り換え回数が少なくて済むため、多少遠くても大学まで通うことができます。そのため千葉県民や神奈川県民の多くが一人暮らしを選択する一方、我らが埼玉県民たちは実家からの通学を選択することになります。もちろん全ての家事を自分で行わなければならない一人暮らしも大変だし、基本的に埼玉でも十分余裕をもって生活できますが、特に朝練に向かう前に急いでご飯を食べているときや、夜練から帰宅してご飯を食べている間に日付が変わっているようなときには、もう少し家が近ければなあと思ったりもします。僕なんか全然マシですが、大宮駅より北に住んでいる清和や岩下はさぞ大変だと思います。朝練前ギリギリに到着する彼らには優しくしてあげしましょう。
特に電車が遅延したり止まったりしたら最悪です。特に我らの大動脈である湘南新宿ラインと埼京線の乱れは大きな混乱をもたらします。こんな事は滅多に無いのですが、先週は1週間で約5時間も電車に閉じ込められました。詳しいことは割愛しますが、心身ともに疲れ果てるような時間でした。
電車も止まるし、朝は早いし遠いですが、夜家に帰れば母親が美味しいご飯を用意してくれます。一人暮らしの場合と違い、広いお風呂に入ってリカバリーすることもできます。オフの日にはフラっと地元の友達に会うこともできます。
ダラダラ書いてきましたが、結局何が言いたいかというと両親には感謝しかないということです。大学までラグビーをやらせて頂いているという感謝を忘れずに日々の生活を送りたいと思います。
次は同じフロントである1年の暁雄にバトンを回します。暁雄はとても礼儀正しく、セットプレーもメキメキと成長しており、一緒にプレーしていてとても頼もしい男です。
シュミのハバ[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2021/06/12(土) 19:44
仙台が生んだ天才こと関戸からバトンを受け取りました、3年の三方です。関戸から何とも嬉しい紹介を受け、滅多にそんな事を言われない僕はニヤニヤしております。今後は二年生の中で関戸だけ贔屓させていただきます。とりあえず時勢が収まったら飯にでも連れていきたいと思います。
大学生活も折り返しを迎えもう二ヶ月が過ぎた。僕は当初の希望通り経済学部に進学したため、講義も経済学に関するものがほとんどを占める。自分が元々興味のある分野について学ぶのは非常に面白く、日々新しい知識を吸収している気がして忙しいながらもとても充実した日々を送っている。一方経済学部では卒業に必要な単位数のうち、一定の割合は他学部の科目で取得できるため、自分は現在他学部の講義を受講している。今回はその講義について紹介したいと思う。
自分が受講している講義は「表象システム論」という授業で、1960年代終わりから約半世紀にわたって活躍した世界的ミュージシャン、デヴィッド・ボウイについての授業である。以前のリレー日記でも触れたが、僕は音楽を聴くことが一番の趣味であるため、当然有名なデヴィッド・ボウイについても多くの曲を聴き、その音楽性に関する知識はそれなりに持っていた。しかしながら、その「知識」というのは、曲のサウンドや歌詞、そして音楽雑誌やネット記事から手に入れたものが大半を占め、曲に対する分析がある一つの方向に偏っているように感じていた。特に僕はギターが好きなこともあり、音楽をサウンドの面に注目して聴いてしまうことも多く、歌詞やファッション性、歌い方やコンセプトに注目して音楽を聴くことが少なかった。そのため、「英語ないし日本語で歌われるポピュラー・ミュージック作品のrepresentation(上演=表象)を表象文化論的に考察」し、「楽曲それ自体の構造分析よりもむしろ、特定のパフォーマンスにおける歌詞と声の関係性に着目し、その歌声の聴取経験をひとつの出来事としてどのように論述するかを検討」する(表象システム論、シラバス授業詳細情報から引用)この講義は、自分にとっては音楽の聴き方の幅を広げられる非常にいい経験になっている。自分の考えもしなかった角度から、好きな音楽に関して知識を得られ、その音楽に対する解釈をアップデートできるからだ。この講義を受けてから、音楽に対する捉え方がまた一つ変わり、今まで興味を持てなかった音楽にも興味を持てるようになった。結果として、今までよりも趣味の幅を広げることが出来た。
別にこの講義を受けたからといって、自分の将来のキャリアに直接繋がるわけではない。しかしながら、趣味を持つこと、大きく言えば様々なことに興味を持つことは、自分の人生を確実に豊かにしてくれるし、考え方の柔軟性や引き出しを広げてくれる。特に大学生という期間は、様々なことに興味を持つには最適であると思う。様々な選択肢があり、その選択を実現できる時間も多くあるからだ。幸い僕にはあと2年の時間が残されている。この貴重な時間を無駄にせず、部活はもちろんのこと、その他のことにも積極的に取り組んでいきたいと思う。
次は最近フロントに転向した同期の後藤達哉にバトンを回したいと思います。同期のフロントローが今まで少なかったので、ゴタツや岩下が来てくれて最近とても楽しいです。
大学生活も折り返しを迎えもう二ヶ月が過ぎた。僕は当初の希望通り経済学部に進学したため、講義も経済学に関するものがほとんどを占める。自分が元々興味のある分野について学ぶのは非常に面白く、日々新しい知識を吸収している気がして忙しいながらもとても充実した日々を送っている。一方経済学部では卒業に必要な単位数のうち、一定の割合は他学部の科目で取得できるため、自分は現在他学部の講義を受講している。今回はその講義について紹介したいと思う。
自分が受講している講義は「表象システム論」という授業で、1960年代終わりから約半世紀にわたって活躍した世界的ミュージシャン、デヴィッド・ボウイについての授業である。以前のリレー日記でも触れたが、僕は音楽を聴くことが一番の趣味であるため、当然有名なデヴィッド・ボウイについても多くの曲を聴き、その音楽性に関する知識はそれなりに持っていた。しかしながら、その「知識」というのは、曲のサウンドや歌詞、そして音楽雑誌やネット記事から手に入れたものが大半を占め、曲に対する分析がある一つの方向に偏っているように感じていた。特に僕はギターが好きなこともあり、音楽をサウンドの面に注目して聴いてしまうことも多く、歌詞やファッション性、歌い方やコンセプトに注目して音楽を聴くことが少なかった。そのため、「英語ないし日本語で歌われるポピュラー・ミュージック作品のrepresentation(上演=表象)を表象文化論的に考察」し、「楽曲それ自体の構造分析よりもむしろ、特定のパフォーマンスにおける歌詞と声の関係性に着目し、その歌声の聴取経験をひとつの出来事としてどのように論述するかを検討」する(表象システム論、シラバス授業詳細情報から引用)この講義は、自分にとっては音楽の聴き方の幅を広げられる非常にいい経験になっている。自分の考えもしなかった角度から、好きな音楽に関して知識を得られ、その音楽に対する解釈をアップデートできるからだ。この講義を受けてから、音楽に対する捉え方がまた一つ変わり、今まで興味を持てなかった音楽にも興味を持てるようになった。結果として、今までよりも趣味の幅を広げることが出来た。
別にこの講義を受けたからといって、自分の将来のキャリアに直接繋がるわけではない。しかしながら、趣味を持つこと、大きく言えば様々なことに興味を持つことは、自分の人生を確実に豊かにしてくれるし、考え方の柔軟性や引き出しを広げてくれる。特に大学生という期間は、様々なことに興味を持つには最適であると思う。様々な選択肢があり、その選択を実現できる時間も多くあるからだ。幸い僕にはあと2年の時間が残されている。この貴重な時間を無駄にせず、部活はもちろんのこと、その他のことにも積極的に取り組んでいきたいと思う。
次は最近フロントに転向した同期の後藤達哉にバトンを回したいと思います。同期のフロントローが今まで少なかったので、ゴタツや岩下が来てくれて最近とても楽しいです。
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