ブログ 谷田 朝香さんが書いた記事

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子供心と秋の空[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2020/10/26(月) 17:30


榎園からバトンをもらいました、
2年スタッフの谷田です。

えのきはいつも、落ち着いて周りをよくみている印象なので、リレー日記を読んで少し驚きました。彼女の感情の機微にも気づけるよういっそう仲を深めていきたいです。



あと1ヶ月も経たないうちに、20歳を迎えようとしています。あまり実感が湧かないけれど、いつまでも子供なのか大人なのかどっちつかずな気持ちで過ごす日々を考えたら、非常に重要な人生の節目なのでしょう。

でも、なにが変わんねん。そうとも思うのです。同期にはたくさん成人がいますが、彼らと話していると確かに(法的には)あるはずの「子供」と「大人」の差が、あるとはおもえないのです。だからといって、両親やOBの方々など大学生活の中で関わることのある「大人」を見ると、まるで自分とは別人種であるかのような、そこに大きな壁があるかのような、そんな気持ちになるのです。
一体なにが、私を大人にするのでしょう。「20歳」という数字ではないはずです。2022年には成人の年齢が18歳になってしまうことを考えると、1820もただの数字であるように思えます。しかし、まがりなりにも成人を迎えるのだから、「大人になる」ことを考え、節目らしく決意新たに20歳を迎えたいと、そう思うのです。

私は子供でしょうか。
先日、幼稚園児とふれあう機会がありました。彼らは、なんでも楽しい世界に生きているように見えます。ボールが転がれば笑い転げ、地面の石にも面白さを見つけ出す才能があります。私はそんな才能を失ってしまった、だから子供ではなくなってしまったと感じます。あまりに陳腐な見方ではあるけれど、子供ではなくなるということは、成長云々ではなく、子供心を失ってしまうということだと、その意味で実は、世界で1番なりたくないものは「大人」なのだと憂いてしまいます。

私は秋が好きです。毎年夏が終わりに近づくと、秋の訪れに心が高鳴ります。どうして好きなのかはわかりません。自分が生まれた季節だからなのか、過ごしやすい時期だからなのか、ご飯が美味しい時期だからなのか。小さくとも理由はたくさんあると思います。ただ、1番好きなのは秋の空です。近頃は、朝練前に空を見上げながら歩いています。晴れの日はどこまでも青が澄み渡り、雨の日は秋の香りを深め、朝夕には燃えるような赤に染まり、ころころといろんな魅力を見せてくれますよね。子供の頃からの毎年の楽しみです。
しかし、それ以外の物事に関しては、心の動きが鈍くなってしまったように感じます。小さい頃は大好きだったパンジーをみても、「あ、パンジー」としか思わなくなってしまいました。そんな時にふと、自分が子供心を失ってしまったことに気付かされます。小さなことに感じる幸せを、大人に近づくとともに奪われていってしまっているように感じるのです。身の周りのちゃんと見れば楽しめるはずのものに、気づかなくなってしまいました。人間は失うものだから、今楽しめることを楽しむ、そんな子供心まで失ってしまっては、失った物を数えるばかりの大人になってしまいそうです。

だから、私は大人にはなりたくありません。仕事に忙殺されて苦しみに生きる人生は送りたくないです。20歳を迎えることで生じる責任は全うするつもりでありますが、失った子供心をもう一度育みたいです。それはもう子供心とは言えないのかもしれないけれど、つまりは秋の空をいつまでも好きだと感じられるような、心のゆとりのある生き方をしたいです。今の世の中では、余裕を持って楽しんで生きることは難しいのでしょうが、だからこそ身の回りにある、一見しょうもないかもしれない小さな楽しみを見逃さないようにしたいのです。
そんな大人になりたいとおもいます。

私のゆるゆるな決意文にお付き合いいただき、ありがとうございました。ゆるゆるな割には短くまとめられた気がします。



次は、どんどん頼もしくなっている内藤にバトンを渡します。努力を怠らず魅力を増し続ける彼を心から尊敬しています。
 

虹はかかるか[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2020/06/01(月) 18:05

愛され部長の藤井さんからバトンを受け取りました、2年スタッフの谷田です。



藤井さんは、練習中は誠実さと熱意が止まる所を知らずかっこよく主将らしい印象ですが、普段は常にいじられており、行動の節々から人柄の良さが伝わってきて本当に慕わしいなあ、と感じています。藤井さんがオールスター戦に出場された時のスタンドの異常な盛り上がり方と見事ないじられっぷりは今でも忘れられません。私はいじっていません。すみません。











ようやく6月に入って新型コロナウィルス感染拡大が鎮静化の傾向を見せていますが、みなさんいかがお過ごしですか。長期間の自粛で退屈されている方も多いことと思います。



 そこで、私含め何人もの東大ラグビー部員が最近非常にはまっている、「Nizi Project」(略して虹プロ)を紹介したいと思います。これは、(2PMやTWICEなど様々な人気アーティストを輩出したことで知られるJYPエンターテインメントと、ソニーミュージックによる、共同ガールズグループ作成プロジェクトのことで、オーディション形式で個性という美しい光を放つ「虹」のような存在を発掘するというものです。要は、)才能で光り輝く可愛い女の子たちが躍動してアイドルになっていくという楽しい番組です。



 私は普段アイドルに関して、その性別に関わらずあまり積極的にファンになることはありません。家族や友達に強制的に布教されたもの(これも数的には少ないですが)を除けば、自分から好きになったのはTWICEだけだと思います。それがなぜ今回は虹プロにドハマりしたのかというと、同じJYPエンターテインメントがプロデュースしているということも関係しているかもしれませんが、他に2つほど理由があるような気がします。



 1つ目は、「ストーリーがある」という点です。集められた候補生たちはその実力に従い何度か選抜されていきますが、誰が選ばれるか、番組を見ながら一緒にドキドキすることができます。選抜の過程の一つ一つにたくさんのストーリーや夢への想いがあってとても感動します。また、新しいエピソードが毎週金曜日に更新されていくので、その日のために1週間頑張ろうという気持ちにさせてくれます。



 2つ目は、「登場人物のキラキラ度」です。なんだか悲しいような気持ちもしますが、虹プロに登場する女の子たちはほぼ全員年下です。それなのに、すでに夢に向かって努力を積み重ねていて本当に尊敬します。アイドルになるために自分に足りないものを補おうと努力を惜しまない姿はまぶしすぎるほどにキラキラしているのです。そのキラキラさが、彼女たちが持つ魅力に拍車をかけ、あまりの可愛さに絶句すると言う経験をすることができます。見ている人に幸せを与えられるという点ですでに彼女たちは真のアイドルである気がしますが、メンバーとして選抜されてこの子たちの努力が実ってほしい、夢を叶えてほしいと純粋に応援したくなります。



 これが私にとって「Nizi Project」が素晴らしい理由です。この文章を読んでくださった人々に、魅力が伝われば幸いです。久々にできた好きなものなので、あまりに熱く語りすぎてしまったような気もしますが、結局は努力している人は素晴らしいということなのでしょう。私にとって東大ラグビー部が素晴らしい理由も同じような感じです。みなさんも暇な時間があれば、「Nizi Project」を見てみてください。そして誰が好きか語り合いましょう。







 次は、なんだか愛嬌のある3年生の甲斐さんにバトンを渡します。嬉しそうに笑っていらっしゃるところを見るとほっこりした気持ちになるのですが、こんなことを言うと怪訝な顔をさせてしまいそうなので普段は黙っています。まだ多分キレられていないので大丈夫だと思って書いてみました。いじっていません。すみません。



 

迷い[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2019/11/15(金) 11:59

 新歓期練習に来るよう誘ってくださった3年生の松井さんからバトンを受け取りました、1年生の谷田朝香です。松井さんは、試合中躊躇なくタックルに行く姿が非常に印象的です。

 対抗戦シーズンも終盤に近づき、残すところは一橋戦の一戦のみ。今年も勝利に向けチーム一丸となり練習に励みたいところである。そんな中、私はあることで悶々としている。

 先日から、来年度のスタッフセクション分けに向け、先々「どの仕事に専念していきたいか」を考え続けている。その問いに対する答えは、なんとなく夏合宿の時点で固まりつつあり勉強を続けてきたけれど、「本当にそれでいいのか?」という問いが自分の中に今でも残っている。なぜなら、これから4年間を通して東大ラグビー部に貢献していくために、最も自分にあった道がいまだにわからないからだ。この原因は自分の性質にある。もうすぐ19年になる人生の中で、私は自分の得意なこと、趣味、好きなことを聞かれるのが一番苦手だった。自分は何が得意なのか、何が好きなのかわからない。そんな、没個性的な性質が自分にはある。今まではそれでもなんとなく楽しく過ごしてこられたため、あまり深く考える必要もなかった。だが、東大に入学し新歓を受けると、自分のやりたいことがわからないものだから、様々な新歓を受けそもそも部活をプレーヤーとして選ぶのか、スタッフとして選ぶのかさえ決められずにいた。人生で初めて、自分のやりたいことや得意なことを考えるよう強いられ、途方に暮れていた。そんな迷い続ける心理状態が嫌で、楽な選択をしたくて、家族や友達の意見に喜んで流され、他の部活にプレーヤーとして入部することに決めようと思っていた。

 だが、軽い気持ちでのぞいてしまったラグビー部に余計に惑わされることになった。他の部が目の色を変えて勧誘しているのに対し、ラグビー部の先輩方は緩い感じで、純粋に楽しんで勧誘をしているようだった。こんなに楽しそうな人が集まった部活があるのかと衝撃だった。私もこの人たちと関わりたいと思った。だからといって、ラグビーは自分の得意なことでもなければ一番好きなことでもないようだった。ましてやプレーヤーとしての道を棄て、スタッフとして4年間活動していくことの厳しさは、周りの人が嫌という程忠告してくれていた。幾ら何でも、ただ楽しそう、部員の方々が好きというだけで4年間をそのような修羅の道に捧げることはないだろうと思った。それでも、ラグビー部の魅力は私を逃げさせてくれず、結局入部を決めた。散々迷って決めた入部で、この先後悔することがあっても仕方ないと諦観もあった決断だったが、実際この半年で入部を後悔したことはない。先ほど記述したような性質をもつ私にとっては、一つの物事に熱中できるほど幸せなことはない。

 心から楽しみ熱中できるものを与え続けてくださる部員の皆さんに恩返しがしたい。先日幕を下ろしたラグビーW杯、南アフリカが優勝した瞬間の南ア選手たちのように、東大ラグビー部の方々にも、4年間必死に努力してきてよかったと思える瞬間を迎えてほしい。そのために、スタッフである私も間接的にではあるけれどチームの強化に最大限の貢献ができるようになりたい。優秀なスタッフの上級生の足元に早く及びたい。でもそのために選ぶべき具体的な道に迷いを抱えている。そんな悶々とした思いを振り切るべく、今は手を動かすしかない。日々の仕事から。できる仕事を増やすことから。まずは一橋戦に向けて精一杯選手をサポートしたいと思う。

 冗長で稚拙な文章になってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。次は、同じクラスの表くんにバトンを渡します。
 
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