ブログ 塩谷 航平さんが書いた記事
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読書のすゝめ[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2024/09/14(土) 23:48
さて、 突然ですが”読書"は怪我の多い私にとってモチベーションの源泉です。
いわゆる”経営者”たちが読むと言われている本には、先人たちがどのような価値観を持って激動の時代を生き抜いてきたのかが書かれています。一見スポーツとは関係ないように見えるこれらの本に私は支えられて怪我を乗り越えてきました。
怪我をすると、当然のことながらラグビーを自由にできなくなります。しかも概して怪我はラグビーのモチベーションが特に上がってきている時に訪れます。それは、挫折という言葉が正しいかわかりませんが、かなり心に来るものです。周りにどう思われているかはさておき、特にDLとしてサブグラウンドでみんなの練習を横目にトレーニングをしていると、ふとどうしようもない虚無感に襲われるものです。今自分はチームの役に立てていないと思うのです。
しかし、そんなある日、私は渋沢栄一の『論語と算盤』という本に出会いました。そこには日本実業界の父と呼ばれる渋沢栄一の人生のエッセンスが詰まっていました。詳しくは実際に本を読んでみて欲しいのですが、「まず誠実に努力することだ」という一節を読んで、その時自分がすべきことが明確になりました。そして、自分のためを超えて世の中のために何ができるのかを考えよという一節から、自分がプレーをするということ以外にもチームのためにできることがあるのではないかと気が付きました。これは人によってアプローチの仕方は違うと思いますが、確実にやれることはあります。それがグラウンドに落ちているゴミを一つ拾うことでもいいかもしれません。
これらはほんの一例ですが、”読書”を通じて私は自分の理想と向き合う時間を大切にするようになりました。これがラグビーにどう活かされるかは未だ不明ですが、少なくとも怪我という辛い期間の心の支えになると確信しています。
実際私は4年生の今になってもチームに迷惑をかけることも多く、こんなことを偉そうに言える立場ではありませんが、もし今この私の拙い文章を読んでいる人の中で怪我やラグビーでうまくいかないことがあって悩んでいる人がいれば、是非何かしらの ”本”を手に取って読んでみて欲しいと思います。例えそれが啓蒙書であれ、小説であれ、今の自分にできることは何か、目指したい理想の姿はどういうものかのヒントを教えてくれるでしょう。小説に至っては主人公の人生という全く自分とは違う人生をその世界に入り込んで体感することができる分、より分かりやすいかもしれません。
次は同期スタッフの佐々木凛に回します。彼女の部への献身性やラグビー愛は部随一と言えるでしょう。彼女とは一年生の時に同じクラスだったのですが、いろんな意味で当時は全く知らなかった面が4年間を共にして見えてきました。その4年間もあと四ヶ月しかないと思うと寂しいですが、最後まで一緒に頑張りましょう。
不自然体[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2024/01/30(火) 20:29
さて、私は今、後半残り20分まで来た、そんな感覚です。ついにラストシーズンが始まり、ここで踏ん張らないと負ける、でも、ここで踏ん張れば勝てる、そんな気持ちです。京大戦で2度も味わった悔しさ、数々の試合で直面してきた現実。これらを乗り越えるのに自分に足りていないものはなんだろうか、と考えることが多くありました。
秩父宮の京大戦で憧れた、あの先輩達のように一年後なれるのだろうか。高校時代に花園で見た、あの大きな背中になれるだろうか。
このような問いかけもよく自分自身にします。もちろん今足りないことなど山ほどありますが、その中でも一番大切なことを忘れていました。それは、「楽しむ」ということです。今まで楽しくなかったのかと言われると、そうではなく、楽しい場面も多くありました。しかし、どうしても何が良くなかったのか、何故できないのかのようなことを考えてしまいがちでした。これは当然大切な視点でこれからも持ち続ける必要がありますが、これだけでは自然体で楽しんでいる人に敵わないと感じました。大谷翔平は本気で野球を楽しんでいますし、大学選手権で上手いプレーヤー達は楽しそうにラグビーをしています。見ている人を熱くさせるのはそういうプレーで、結局自然に楽しんでいるプレーヤーが一番強いということに気付かされました。人の心を動かす、そんなラグビーをと言う前に、まずは自分が楽しんで成長する、この当たり前なことをはじめの一歩として大切に取り組んでいこうと思います。
あと一年、そう多くはない練習や試合を全力で楽しんで、もっとラグビーを好きになって、同期と、後輩と一緒になって強くていいチームを創り上げていきたい。その想いを胸に、一年後に最初の問いかけに胸を張って答えられるようなラストシーズンにしていきます。
次は新2年の和田にバトンを渡します。彼とは昨年練習前のスモールトークでよく話していましたが、いまだに生態をよく掴めていません。ただ、彼のまとった独特な雰囲気は何故か惹かれます。いわゆる浪人の「深み」なのでしょうか。これからもっとお話ししていきましょう。
人間味風[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2023/11/17(金) 12:42
日常には様々な面白いことが紛れています。それに気づかせてくれるのはコント師の東京03です。以前書いている人もいましたが、彼らは人間の機微を表現するのがとても上手です。ちなみにこれを以前書いていた彼はYoutubeに公開されているネタの出だし音楽のみで題名まで言い当てる「東京03イントロクイズ」が得意です。話はそれましたが、東京03は「あ~こういう人いる~」や「この気持ちめっちゃわかる~」などの日常を描いています。人のちょっと照れくさい、面と向かって言い難いような部分にフォーカスしてそこを面白くするコントです。今時のスピード漫才や爆笑を起こすようなコントではありませんが、気づくと見入っている凄さがあります。私は東京03をきっかけに日常に目を向けるようになりました。すると、様々な面白いことが世界には広がっていました。東京03の描くように人間関係もそうですが、最近は『街』を見ることにはまっています。ここのこの景色がいいなどを紹介しだすと長くなってしまうので今回は割愛しますが、ぜひみなさんにも街を歩いてみてほしいです。高校時代に地域活性化を少し齧っていたので興味はあったのですが、それを歩いて実感し始めたのは最近のことです。例えば都心のビル街・オフィス街は無機質であまり面白くないところだと思っていました。しかし、実際に歩いてみるとそこには人の存在があり、人間味のある風景が広がっています。美味しいお店があり、緑のある公園があり、人々で賑わう広場がある。冷たいコンクリートの建物がただ並んでいるのではなく、細部にこだわっていることに気が付きます。そこにも、これを創っている人の存在を感じることができます。日々忙しい現代人は、大自然を求めて地方の山奥に行くのもありですが、街歩きをして人間味を感じることでも心はあらわれるのではないでしょうか。ぜひ試してみてください。
次は一年生スタッフの伊藤くんにバトンを渡します。彼は博識で、意外な切り口で話をしてくれます。これからもっといろんなことを聞いてみたいです。
共鳴[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2023/06/30(金) 23:20
金髪の辻金太からバトンを受け取りました、3年の塩谷です。彼は真面目な金髪です。まだまだ彼の人生について知らないことも多いので、その中の面白い話をいくつかスモブラで聞きたいと思います。
最近横浜スタジアムでひとつのショーを見てきました。DeNAベイスターズが魅せる試合をしていたのです。もちろん試合の内容は良かったですし、選手のプレーも凄かったですが、毎イニングの合間や、試合前後に行われた観客を沸かす演出に魅せられました。これもあり、ベイスターズファンの一体感は横浜に熱狂の渦を巻いているようでした。熱狂といえば、今年の始めに行われたWBCも記憶に新しいものです。「憧れるのをやめましょう」という言葉は池田さんのリレー日記を読んだ人は覚えていることでしょう。あの試合・あの日々を思い出すと今でも興奮が冷めやらないものです。スポーツというものは見る人々に熱い気持ちと感動を与えてくれるものなのだと改めて思います。
ここで僕はラグビーをはじめた原点に戻りました。前のリレー日記でも書きましたが、自分の高校が花園に出た時のことです。最後に見た彼らの大きな背中がまだ脳裏に焼き付いてること。これはとても凄いことで、当時ラグビーのラの字も知らない僕にそんな彼らのことが忘れられない感動として刻み込まれているのです。
ラグビーをやっていれば、当然のようにきついことが訪れます。しかし、スポーツの美しさと熱さは、自分だけのものじゃない。誰かの心を動かしているかもしれないと思うことでここ最近は自分を奮い立たせています。
ひとりよがりの考えかもしれませんが、このスポーツの共鳴を忘れずにこれからもプレーしていきたいと思います。
次は4年の橋野さんです。橋野さんは一つ一つの言葉に深みがあるようでないのか、ないようであるのか、わかるようで分からない唯一無二の存在です。そんな橋野さんはラグビーに何を感じているのか今度聞いてみたいと思います。
言葉の悪戯[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2022/11/20(日) 23:50
細かいところまで気を配れて、優しいオーラが溢れているゆいちゃんからバトンを受け取りました、2年の塩谷です。僕の好きな亀井(元巨人で去年引退した)選手がDeNAで現役復帰したらDeNAファンになるかもしれません。
言葉って難しいなとふと思うことがあります。
例えば「現状維持」。字義通りの意味は現在の状態をそのまま据え置くことで、誰もが知っている言葉です。でも、そのままの意味で捉えてしまうと良くない場面も存在します。『最後の晩ごはん』という僕の好きな小説があります。この世に心残りがあって成仏しきれていない幽霊(基本的にいい幽霊)を成仏するために、定食屋の訳あり主人と訳あり店員が美味しい料理を通じてその心残りを解決していくと言うストーリーです。この本の中で定食屋の主人が、
「お客さんが何かを食うてうまいと思ったら、その食いもんは毎日少しずつ旨うなってく。記憶っちゅうもんはそういうもんや。せやから、次に同じものを注文された時には前よりも美味しゅうせんとアカン。それでやっと、「変わらん味」て言うてもらえるんやで。」
と語っていました。これは現状維持の難しさをとてもわかりやすく表現している文章だと思います。いわゆる現状維持は「現状維持」じゃない。同じレベルのことを繰り返し続けるだけではむしろ退化でしかなく、少しずつのレベルアップをして初めて「現状維持」が達成されるということを改めて認識させられる一節でした。
もうひとつ、「型破りな〇〇」という言葉もまた難しい言葉の一つです。偏差値30代の高校生が東大合格を目指すドラマ『ドラゴン桜』で、
「ルールを守るものが最も独創的である。どんな斬新な発明も、先人達の築きあげてきた理論・学問の上にあるのだ。」
というセリフがありました。型破りという言葉は型を度外視した奇抜なものに見えがちですが、本当は型を誰よりも理解してきた人にしか出来ないことだということがよくわかります。
この二つはよく耳にすることです。でも、意識しないと意外に変化のない現状維持をしていたり、奇抜なものにすぐに飛びつこうとしたりしてしまっているものです。言葉というのは、その意味を理解するのはとても難しいことですが、逆にこの意味を深く考えるようになると成長につながるヒントがあるかもしれません。
次は韋駄天はるとにバトンを渡します。足の速さも数学の出来も一級品の彼ですが必修の単位が気がかりです。
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