ブログ 塩谷 航平さんが書いた記事

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不自然体[ラグビー部リレー日記]

 written by 塩谷 航平投稿日時:2024/01/30(火) 20:29

同期の二宮からバトンを受けました新四年の塩谷です。彼には頑張って延長戦を戦い抜いてもらいたいです。

さて、私は今、後半残り20分まで来た、そんな感覚です。ついにラストシーズンが始まり、ここで踏ん張らないと負ける、でも、ここで踏ん張れば勝てる、そんな気持ちです。京大戦で2度も味わった悔しさ、数々の試合で直面してきた現実。これらを乗り越えるのに自分に足りていないものはなんだろうか、と考えることが多くありました。

秩父宮の京大戦で憧れた、あの先輩達のように一年後なれるのだろうか。高校時代に花園で見た、あの大きな背中になれるだろうか。

このような問いかけもよく自分自身にします。もちろん今足りないことなど山ほどありますが、その中でも一番大切なことを忘れていました。それは、「楽しむ」ということです。今まで楽しくなかったのかと言われると、そうではなく、楽しい場面も多くありました。しかし、どうしても何が良くなかったのか、何故できないのかのようなことを考えてしまいがちでした。これは当然大切な視点でこれからも持ち続ける必要がありますが、これだけでは自然体で楽しんでいる人に敵わないと感じました。大谷翔平は本気で野球を楽しんでいますし、大学選手権で上手いプレーヤー達は楽しそうにラグビーをしています。見ている人を熱くさせるのはそういうプレーで、結局自然に楽しんでいるプレーヤーが一番強いということに気付かされました。人の心を動かす、そんなラグビーをと言う前に、まずは自分が楽しんで成長する、この当たり前なことをはじめの一歩として大切に取り組んでいこうと思います。

あと一年、そう多くはない練習や試合を全力で楽しんで、もっとラグビーを好きになって、同期と、後輩と一緒になって強くていいチームを創り上げていきたい。その想いを胸に、一年後に最初の問いかけに胸を張って答えられるようなラストシーズンにしていきます。

次は新2年の和田にバトンを渡します。彼とは昨年練習前のスモールトークでよく話していましたが、いまだに生態をよく掴めていません。ただ、彼のまとった独特な雰囲気は何故か惹かれます。いわゆる浪人の「深み」なのでしょうか。これからもっとお話ししていきましょう。
 

人間味風[ラグビー部リレー日記]

 written by 塩谷 航平投稿日時:2023/11/17(金) 12:42

同期の倉橋からバトンを受け取った三年の塩谷です。彼の言語能力の高さは、留学生やPEAK生がラグビー部に増えた今改めて実感しています。ぜひ私の英会話の先生になってほしいです。

日常には様々な面白いことが紛れています。それに気づかせてくれるのはコント師の東京03です。以前書いている人もいましたが、彼らは人間の機微を表現するのがとても上手です。ちなみにこれを以前書いていた彼はYoutubeに公開されているネタの出だし音楽のみで題名まで言い当てる「東京03イントロクイズ」が得意です。話はそれましたが、東京03は「あ~こういう人いる~」や「この気持ちめっちゃわかる~」などの日常を描いています。人のちょっと照れくさい、面と向かって言い難いような部分にフォーカスしてそこを面白くするコントです。今時のスピード漫才や爆笑を起こすようなコントではありませんが、気づくと見入っている凄さがあります。私は東京03をきっかけに日常に目を向けるようになりました。すると、様々な面白いことが世界には広がっていました。東京03の描くように人間関係もそうですが、最近は『街』を見ることにはまっています。ここのこの景色がいいなどを紹介しだすと長くなってしまうので今回は割愛しますが、ぜひみなさんにも街を歩いてみてほしいです。高校時代に地域活性化を少し齧っていたので興味はあったのですが、それを歩いて実感し始めたのは最近のことです。例えば都心のビル街・オフィス街は無機質であまり面白くないところだと思っていました。しかし、実際に歩いてみるとそこには人の存在があり、人間味のある風景が広がっています。美味しいお店があり、緑のある公園があり、人々で賑わう広場がある。冷たいコンクリートの建物がただ並んでいるのではなく、細部にこだわっていることに気が付きます。そこにも、これを創っている人の存在を感じることができます。日々忙しい現代人は、大自然を求めて地方の山奥に行くのもありですが、街歩きをして人間味を感じることでも心はあらわれるのではないでしょうか。ぜひ試してみてください。

次は一年生スタッフの伊藤くんにバトンを渡します。彼は博識で、意外な切り口で話をしてくれます。これからもっといろんなことを聞いてみたいです。
 

共鳴[ラグビー部リレー日記]

 written by 塩谷 航平投稿日時:2023/06/30(金) 23:20

金髪の辻金太からバトンを受け取りました、3年の塩谷です。彼は真面目な金髪です。まだまだ彼の人生について知らないことも多いので、その中の面白い話をいくつかスモブラで聞きたいと思います。



 



最近横浜スタジアムでひとつのショーを見てきました。DeNAベイスターズが魅せる試合をしていたのです。もちろん試合の内容は良かったですし、選手のプレーも凄かったですが、毎イニングの合間や、試合前後に行われた観客を沸かす演出に魅せられました。これもあり、ベイスターズファンの一体感は横浜に熱狂の渦を巻いているようでした。熱狂といえば、今年の始めに行われたWBCも記憶に新しいものです。「憧れるのをやめましょう」という言葉は池田さんのリレー日記を読んだ人は覚えていることでしょう。あの試合・あの日々を思い出すと今でも興奮が冷めやらないものです。スポーツというものは見る人々に熱い気持ちと感動を与えてくれるものなのだと改めて思います。



 



ここで僕はラグビーをはじめた原点に戻りました。前のリレー日記でも書きましたが、自分の高校が花園に出た時のことです。最後に見た彼らの大きな背中がまだ脳裏に焼き付いてること。これはとても凄いことで、当時ラグビーのラの字も知らない僕にそんな彼らのことが忘れられない感動として刻み込まれているのです。



ラグビーをやっていれば、当然のようにきついことが訪れます。しかし、スポーツの美しさと熱さは、自分だけのものじゃない。誰かの心を動かしているかもしれないと思うことでここ最近は自分を奮い立たせています。



 



ひとりよがりの考えかもしれませんが、このスポーツの共鳴を忘れずにこれからもプレーしていきたいと思います。



 



次は4年の橋野さんです。橋野さんは一つ一つの言葉に深みがあるようでないのか、ないようであるのか、わかるようで分からない唯一無二の存在です。そんな橋野さんはラグビーに何を感じているのか今度聞いてみたいと思います。

言葉の悪戯[ラグビー部リレー日記]

 written by 塩谷 航平投稿日時:2022/11/20(日) 23:50

細かいところまで気を配れて、優しいオーラが溢れているゆいちゃんからバトンを受け取りました、2年の塩谷です。僕の好きな亀井(元巨人で去年引退した)選手がDeNAで現役復帰したらDeNAファンになるかもしれません。


 

 


 

言葉って難しいなとふと思うことがあります。


 

 


 

例えば「現状維持」。字義通りの意味は現在の状態をそのまま据え置くことで、誰もが知っている言葉です。でも、そのままの意味で捉えてしまうと良くない場面も存在します。『最後の晩ごはん』という僕の好きな小説があります。この世に心残りがあって成仏しきれていない幽霊(基本的にいい幽霊)を成仏するために、定食屋の訳あり主人と訳あり店員が美味しい料理を通じてその心残りを解決していくと言うストーリーです。この本の中で定食屋の主人が、


 

「お客さんが何かを食うてうまいと思ったら、その食いもんは毎日少しずつ旨うなってく。記憶っちゅうもんはそういうもんや。せやから、次に同じものを注文された時には前よりも美味しゅうせんとアカン。それでやっと、「変わらん味」て言うてもらえるんやで。」


 

と語っていました。これは現状維持の難しさをとてもわかりやすく表現している文章だと思います。いわゆる現状維持は「現状維持」じゃない。同じレベルのことを繰り返し続けるだけではむしろ退化でしかなく、少しずつのレベルアップをして初めて「現状維持」が達成されるということを改めて認識させられる一節でした。


 

 


 

もうひとつ、「型破りな〇〇」という言葉もまた難しい言葉の一つです。偏差値30代の高校生が東大合格を目指すドラマ『ドラゴン桜』で、


 

「ルールを守るものが最も独創的である。どんな斬新な発明も、先人達の築きあげてきた理論・学問の上にあるのだ。」


 

というセリフがありました。型破りという言葉は型を度外視した奇抜なものに見えがちですが、本当は型を誰よりも理解してきた人にしか出来ないことだということがよくわかります。


 

 


 

この二つはよく耳にすることです。でも、意識しないと意外に変化のない現状維持をしていたり、奇抜なものにすぐに飛びつこうとしたりしてしまっているものです。言葉というのは、その意味を理解するのはとても難しいことですが、逆にこの意味を深く考えるようになると成長につながるヒントがあるかもしれません。


 

 


 

次は韋駄天はるとにバトンを渡します。足の速さも数学の出来も一級品の彼ですが必修の単位が気がかりです。

めぐり合わせ[ラグビー部リレー日記]

 written by 塩谷 航平投稿日時:2022/06/26(日) 22:27

下級生FWをまとめる一方、気持ちは現役大型CTBの安富さんからバトンを受け取りました2年の塩谷です。最近、先輩達との関わりが増えて楽しくおしゃべりしている僕ですが、安富さんには生意気に見えてるようです。「しおたにぃ~、やめないで~」と言ってくれる先輩や僕が夢に出てくるほど仲良くしてくれてる先輩、意味もなく見つめてくる先輩など、個性豊かな先輩達に恵まれて毎日笑いが絶えません。

先輩もさることながら、同期にも恵まれました。少し前にラグビーを続けるか野球をするか迷っていた時に話を聞いてくれてありがとう(説得していただいた、コーチ・先輩の方々も本当にありがとうございました) 。この同期じゃなかったら、もしかすると思いとどまれていなかったかもしれません。そう考えると「めぐり合わせ」というものはとても大切です。偶然、高校の先輩がアメフトにいて、その新歓に行ったら偶然同じチームにラグビー部の新歓しに来た同期がいて、ラグビーの新歓に行ってみたら偶然同じクラスの同期がいて、偶然一緒に部活・サークルを回ってた高校同期が元ラグビー部だった(のちに彼はシャワーに入らないことでラグビー部1の名物キャラになるのですが、、、)という偶然が重なり、入部して今に至ります。奇跡のようですが、「人と人の出会いは奇跡なんかじゃなく、各々の一つ一つの選択がお互いを引き合わせた」という言葉通り、一つでも欠けていたらこの仲間たちに出会えていなかったと思うと過去の自分に感謝したいです。今では冗談で「野球部行こうかな」なんて言ったりもしますが、過去の自分に胸を張って「お前の選択は間違っていない」と言いたいです。

あの時アメフトの新歓に行っていなかったら、あの時フランス語を選んでいなかったら。もっと言えば、7年前本郷高校に入学していなかったら、僕はここにこの文章を書くこともなかったでしょう。僕自身はラグビー部ではなく、ノックオンをかろうじて知っているかどうかというほどラグビーに関して無知でした。しかし、スポーツが好きだったので花園まで応援に行きました。そこではがむしゃらに勝利を掴もうとする選手たちの姿に胸を打たれました。一つコンタクトが起きるたびに力が入り、気づいたら拳を強く握りしめていました。結果は負けてしまったのですが、整列後に泣き崩れた選手達の涙を今でも忘れられません。大きくて逞しい彼らの背中はとても同じ高校生とは思えず、輝いていました。この感動はすでに東大ラグビー部に入るための布石だったのかもしれません。

ここまで「めぐり合わせ」というものを実感することはなかなかない経験だと思うので、今では一つ一つの「めぐり合わせ」を大切にするようになりました。出会う一人一人をリスペクトして、一つ一つの機会を大切にしています。リスペクトした上で相手プレーヤーなら思いっきり吹っ飛ばし、同期・先輩・後輩なら思いっきりいじり倒したいと思います。それが最高の礼儀だと信じています。

話が少しそれましたが、「めぐり合わせ」というものは誰にでも絶対にあるものなのに何か起きないと気づかないものです。そういうものが意外と一番大事だったりするのがまた面白いところです。今度は僕がグラウンドに立ち、そのプレーを見てラグビーとの「めぐり合わせ」を感じてくれる人が出てくることを祈っています。

次は可愛げとクールさを併せ持った独特な空気感を醸し出す一木です。笑いの本場、大阪出身の彼は果たして何を語るのでしょうか。

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