ブログ 工藤 リサさんが書いた記事

自信に根拠を。[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2024/02/05(月) 14:47

新2年のワダサンからバトンを受け取りました、新3年スタッフの工藤です。ワダサンといえば、いつぞやかの食事調査でおしゃれなカフェのモーニングをあげていたのが印象に残っています。そのせいで普段からカフェに行くイメージがあったのですが、食事調査を見返すとカフェ飯ではなく他の選手同様の食事をしていました。東大ラグビー部とカフェのモーニングという組み合わせが珍しすぎて脳裏に焼きついてしまったようです。

選手の皆さんへ。栄養スタッフとしてはご飯のおかわりが自由なボリューム満点の食事処でたくさん食べて欲しいですが、たまにはおしゃれな場所でも食事をして、誰かのデートの計画を部室の2階に集まって総出で考えなくても大丈夫なようにしてください。男同士では入りづらいならスタッフと一緒にいきましょう。

 

またワダサンが言っていたように、春休み中インドへ留学させて頂きます。留学先に東大ラグビー部のOBさんが駐在しており、交通機関の手配を始め、既に様々なことをアドバイス頂き大変助かっています。このような繋がりを持つことができ嬉しく思います。

 

 

 

大学に入り、答えのない課題に直面する機会が多くなりました。例えば建築の授業で出される設計課題。敷地や用途などの条件が数個あるだけで、あとはどんな建物を提案しても良いというものです。実際の設計よりかなり制限が少ない分自由度が大きく、別の難しさがあります。講評会では教授から良い点や直すべき点のフィードバックをもらえますが、もちろん正解不正解はありません。こういう世界は建築に限らずあらゆる場面で出会うと思いますし、むしろほとんどがそうなのではないかと思います。

 

部活においては勝つことが明確な正解ではありますが、普段の練習やチームビルディングについては満点回答などなく、現状を起点にしてそれより良いものを目指すことしかできません。勉強や部活以外の時間を何に使うのか、どんな大人を目指して大学生活を送るのか、どこまでは周りに合わせてどこからは自分を貫くのか。人生において重要な問いになればなるほど、分かりやすい正解が無くなっていく気がします。

 

では、何を軸に生きて行けば良いのでしょうか。私は、自信を持てるかどうか、という指標が最も重要なのではないかと思います。自分が取り組んでいることに自信が持てるかどうか、自分の振る舞いに自信が持てるかどうか、などです。

 

 

改めて「自信」という言葉の意味を調べると、「自分の能力や価値などを信じること。自分を信頼する心。自分の行為や考えを信じて疑わないこと。」と出てきます。成果が出るまで諦めずに一生懸命に取り組めば自分の能力や価値を信じることができるようになるでしょうし、他人はもちろんのこと自分に対しても嘘をつかないで誠実な対応をしていれば自分を信頼できるようになるでしょう。ただ、そのような”自信を持つための根拠”を積み重ねた末に自分の行為や考えを信じて疑わないようなことはあってはなりません。独りよがりになっていないだろうか、という問いに対してyesを出せるかというのもまた一つの自信だと思います。

 

恐らく私は自信を持っている方で、やろうと思えばなんでもできる、というマインドで生きているのですが、その自信の中には根拠のあるものと根拠のないものが存在するということに気づきました。チャレンジする時やピンチに陥った時などは「根拠なき自信」が役立つこともあると思います。ただ、先日成人式を迎え、いよいよ大人になろうとしているこの時期に、根拠なき自信を頼りに進んでいくのは少し阿呆らしいような気がしたのです。そのため、根拠なき自信に根拠をつける、これを今の目標とすることにしました。

 

これは部活でも同じことが言えると思います。対抗戦が始まる頃には根拠も併せて、”自分達は目標を達成できる”という自信を持っている状態にしなければ目標達成は難しいでしょう。逆にその自信を持てたなら、自ずと結果がついてくるのではないでしょうか。

 

 

いよいよ明日から吉村組が本格的に始動します。私が新入生の頃、部活に勧誘してくれたじゅたさんが主将を務めるのは何だか感慨深いですが、当時からとてもストイックにトレーニングをしていたので納得です。

全員が根拠ある自信を持って試合に挑めるよう、春シーズンから頑張っていきましょう!

 

 

 

次は、1年生にも関わらず試合に何度も出場し活躍していた鵜木にバトンを渡します。彼と一対一で話したことは恐らくないですが、いつも自信に溢れている雰囲気で存在感があります。また、くせ毛の私からすれば考えられないほどの直毛で、前髪を伸ばしっぱなしにしたらブラック・ジャックみたいになれそうだな、なんて思っています。今シーズンも先輩に遠慮のない活躍を期待しています。

迷い迷って迷い続ける[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2023/08/04(金) 23:42

おしゃべりな4年プレーヤーの下りさんからバトンを受け取りました。2年スタッフの工藤リサです。

 

下りさんとは去年スモブラが一緒でした。私達のスモブラでは、いつも最初に一人ずつ近況報告をしていくのですが、みんなが話題を考えている間に毎回下りさんが喋り始めてくださいます。一人目にふさわしい、あつすぎず冷めすぎない、ちょうどいい温度感の話題を提供してくださるので助かります。しかし5分たっても下りさんの話はオチにたどり着く気配がありません。10分くらい経ち、話が終わると、ハッピーエンドでは無かったはずなのに、下りさんはニコニコしていて幸せそうです。

どんな時も、どんな話題でも、笑顔で、安定した情緒で話してくださるところが下りさんのよいところです。時にはかなり悲惨と思われる話題でも、悲壮感を漂わせずに話しきるところが強みだと思います。

 


さて、本題に入りましょう。

 

皆さんは普段、どんな悩み事を抱えていますか?小さなものから大きなものまで、どんな人でも悩ましい問題にぶつかることはあると思います。数え切れない、と答える人も少なからずいるでしょう。しかし、それは全て本当に「悩み事」なのでしょうか?

 

私の場合、「悩み事」だと思っていることも、よくよく考えると「迷い事」だということがよくあります。きっぱり決断できず迷うこと自体が苦痛なのだから、迷い事は実質悩み事だと言う人がいるかもしれません。たしかに、迷うこと自体が苦痛に感じることは日常茶飯事です。しかし、答えが出せないでいる、その状態自体は何もネガティブなものではありません。ニュートラルなことを、わざわざネガティブに捉えて頭を抱えるのはもったいないと思いませんか?

 

私は常に、数年間のスパンでやりたいことがいくつもあります。例えば部活がそのうちのひとつです。しかし、どうしても時間的制約により、全てを叶える訳にはいきません。そんな訳でいつも、「今なにをするか」(何をしたいのか、何をすべきなのか)ということについて迷っています。かつてはその中で優先順位をつけて、優先度の低いものを切り落とそうと躍起になっていました。優先度の低いものに時間を割いてしまうのは無駄だと考えたからです。けれど、時によってやりたいことというのはコロコロ変わります。一日単位で変わることも珍しくありません。何を切り落として何をやるべきか散々考えた結果、そんな不確かなことを決めるのに時間をかけることこそ生産性のない事だと思い至りました。では、どうしたらよいのでしょう。

 

私はずっと迷ったままでいることにしました。そもそも迷えるというのは、それだけ多くの選択肢の中から選ぶ権利があるという贅沢なのだと気づいたのです。また、選択肢を絞らずに残しておくことで、ひとつつまづいても他のことにシフトできるでしょう。迷ったままでいるのも案外悪いことでは無さそうです。

 

そんな訳で、最近悩み事ある?と聞かれたら、悩み事は無いけど迷い事ならたくさんある、と答えています。ものは捉えようですね。


 

少し気分を変えて、私の迷い事のひとつを紹介したいと思います。それは、将来日本で暮らすかどうか、ということです。日本にも外国にも、それぞれ長所と短所があり、簡単に決めることはできません。言うまでもなく、日本は安心安全で、非常に暮らしやすいですが、世界には多くの国があるのに日本で暮らして一生を終えるのはもったいない気がします。また、今年夏が始まってからというもの、日本の夏の蒸し暑さから逃れるべく、涼しい国、せめてカラッとした暑さの国に住みたいと切に思います。理想を言えば、数年に一度、住む国を変えてみたいですが、賃貸ではなく自分で設計した最高の家に住みたいので、これまた迷い事です。しばらく迷っておくことにします。

 

 

次は、留学先のカナダから帰国して大活躍中の3年プレーヤー、デルさんにバトンを渡します。留学に行く前から、デルさんとツーショットを撮ると、もれなく小人になれたのですが、宣言通り、ますます"デカくて強い"プレーヤーになっていて頼もしいです。デルさんは普段から試合中まで、キャプテンと言われてもおかしくないくらい積極的に声を出してチームを盛り上げているのが印象的です。今年の夏は声も出したくないほどの酷暑ですが、チームで盛り上げて乗り越えましょう!

 

Why Australian People !?[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2023/02/28(火) 14:12

推しプレーヤーの、なぎこ先輩こと橋野さんからバトンを受け取りました、新2年の工藤です。下の名前で呼ばれる方がお好きと聞いたことがあるので、なるべく橋野さんと呼ばないようにしていますが、これは本当なのでしょうか。それはさておき、部室改装の際は黙々と片付けを手伝ってくださりありがとうございました。お部屋も部室も、ぜひ綺麗な状態に保って頂きたいです。



私は今ブリスベンにいます。オーストラリアの東海岸にある第3の都市です。工学部のプログラムで1ヶ月間語学留学をさせて頂いています。


ところで、とても当たり前のことを言いますが、留学で学べるのは英語力だけではありません。むしろ、文化の違いや思考回路の違いを体感することが最大の学びだと思います。オーストラリアは先進国ですし、多くのアジア人が住んでいますし、日本と同じく太平洋に面する島国なので、目が飛び出るほど驚くことは何もありません。ただ、そうは言っても違いは数えきれないほどあります。


例えば、ブリスベンでは朝早く活動が始まり、終わるのも早いです。夜は大抵8時か9時に就寝となります。私にとってはこのことが1番のカルチャーショックのような気がします。その他のことも含め、オージーはたくさん働いてたくさん稼ぐより、そこそこ働いてのんびりしたい気質なのだとわかってきました。


つい先日、ゴールドコーストに行ってきました。白い砂浜のすぐそばに高層ビルが立ち並ぶ景色が有名な、広大で綺麗なビーチがあるエリアです。そこで、とても雰囲気の良いカフェを見つけたので、お昼ご飯を食べた後に行ってみることにしたのですが、食後のぞいてみると、まだ2時前なのに閉まっているではありませんか・・・。


Why Australian people !?

コーヒーが飲みたくなるのは2時からでしょう!一番儲かる時にお店閉めてどうするのー!
と、叫ばずにはいられません。
あのスターバックスが根付かなかったと言われるほど、個人経営のカフェが人気を集めるオーストラリアで、是非ともラテやらモカやらを楽しみたいのに、一体どうしたものでしょうか。
(スタバは一応ありますが、確かに少ないです)


そして別の日。授業後Cityへ移動し散歩した後、お店に入ってショッピングしようということになりました。ところがなんだか閑散としています。ただいまの時刻、17:05。そう、5時閉店・・・。


Why Australian people !?

仕事している人はいつ買い物に行けばいいのー!まるである種のいじめだよ!
と、叫ばずにはいられません。



とにかく、日本人は本当に本当に真面目だと感じるのです。
自分、真面目さが足りないなと思ったら、まずはオーストラリアに行きましょう。
きっと、すぐに自信を取り戻すことでしょう。



次は新4年の陸人さんにバトンを渡します。試合中の陸人さんは動きがアグレッシブで、ライオンの子どものようです。私のような、ネコ科野生動物の子ども好きにはたまらないことでしょう。ネコ科野生動物の子供が好きな人にはぜひ試合を見にきてほしいです。

なんで、私がラグビー部に。[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/09/30(金) 19:00

秀才・佐川さんからバトンを受け取りました、1年スタッフの天才・工藤です。脳=筋肉というと語弊があるかもしれませんが、脳は約60%が脂質、約40%がタンパク質で構成されているそうなので、やはり受験生こそプロテインを飲むべきではないかと思います。

 

話は変わりますが、私はつい昨日まで佐川さんと挨拶程度のコミュニケーションしか取ったことがありませんでした。(1-6の関係ということで、見えない距離を感じていたのでしょうか。)そのため、佐川さんについて知っていることといえば部内でも有名な”素敵な趣味”に関することくらいでしたが、残念ながらご本人から公開NGが出てしまいました。本来、リレー日記の紹介文は執筆側の自由に委ねられているはずですが、あれほど切実にお願いされて裏切るほど私は冷たい人間ではありません。そこで急遽、昨日の夜練後に紹介文決定会議が開催されたというわけです。この場をお借りして、オブザーバー参加して頂いた先輩方にお礼申し上げます。
 

せっかくなので、昨日得た佐川さんに関する情報を共有したいと思います。

①実家が注文住宅:家を建築家に建ててもらったという共通点がありました。Googleストリートビューで見せて頂いたのですが、随所にこだわりが表れている素敵な住宅でした。個人的には、北海道の気候に合わせてつくられた長めのアプローチが好きです。
②三人兄弟:お姉さんと弟さんがいるそうなのですが、同じ兄弟構成で、同じく3回受験をした方がラグビー部にはもう一人いますよね。ジンクスだったら怖いです。
③コンバージョンキック:雪が積もったグラウンドでは当然のことながらコンバージョンキックができないそうですが、どうしてもやりたかった佐川さんは練習前にコンバージョンキックで使うところだけを自分で雪かきして強行していたそうです。また、冬は長靴でプレーしていたそうですが、ゴム手袋よりこっちの事実の方が衝撃です。
④つっぺ:スタッフの皆さん、佐川さんに「つっぺちょうだい」と言われたら、動揺せずに鼻に詰める綿を差し出してあげましょう。

 


 

さて、ようやく本題に入るが、初めてのリレー日記はラグビー部に入部するに至った経緯を書こうと思う。部員の皆さんは懐かしみながら、お読みください。

 

 

2月15日、東大合格。

不安やプレッシャーで枯れかかっていた私に、栄養たっぷりの水が注がれた瞬間。
大学での楽しみはサークル。受験勉強で力尽き、日本一の大学で学びたい!などという向上心はまだ湧き上がってこない。中高で体育会は十分味わったので、大学では楽器でもやろうと思っていた。チェロとか、ギターとか。

 

3月某日、Uターン。
一緒に東大に入学することとなった高校の友人と、どのサークルに入るつもりか、という話になった。
私はまだゆるっとしたサークルに入ろうとしている。みんなもそうだと思っていたのだが、サラッと裏切られる。
「私は部活入ろうかなって思ってるよ。だって本気でやらないと面白くなくない?」
あー確かに。サークルだとそのうち行かなくなりそうだし、勝負事じゃないと本気になれないんだった。
よし、運動部に入ろう。

 

3月28日、テント列。
(※テント列:部やサークルが道の両側にテントを連ね、間を歩く新入生を勧誘する。)
コロナにより規制が厳しくなったそうで、噂に聞いていたような強引な勧誘はなかったが、声をかけられて無視する勇気もなく、いろんな運動部で説明を聞いてLINEを交換し、ビラに至っては教科書が3冊くらい作れそうなほど受け取ってしまった。運動部に入ると決めた以上、運動部のテントを見かけたらどこでも入るつもりでいたが、この日はなぜかラグビー部に出会わなかった。そんなこともあり、まだラグビー部のことはうっすら存在を認知しているくらいだ。2ヶ月後にはラグビー部のスタッフをしているなんて思ってもみない。

 

3月30日、プレオリ。【運命の出会い その1】
(※プレオリ:初めてクラスメイトと顔を合わせる機会であり、ひとつ上の先輩(=上クラ)に履修方法などを教えてもらう。)
その日もJ先輩は派手なTシャツを着て、少し遅刻して教室に入ってきた。教室の端に立っているのに、存在感がすごい。私は自己紹介で、プレーヤーかマネージャーとして運動部に入ろうと思っています、と話した。
J先輩がその一言を狙ってプレオリに参加していることなど、この時点では知るよしもない。

 

4月1日、オリ旅行。
(※オリ旅行:クラスメイトと上クラと旅行に行くことで親睦を深める会。例年は1泊2日だがコロナの影響で日帰りだった。)
偶然なのか故意なのか、J先輩と同じグループになった。観光バスで鎌倉へ行き、ご飯を食べて観光した後、江ノ電に乗って江ノ島観光をするというプランだった。桜が7分咲きくらいの季節、すなわち、コートや薄いダウンがちょうど良い季節、J先輩は半袖半ズボンだが全く寒そうではない。食後のデザートにソフトクリームを食べることになったがJ先輩は口にしない。ソフトクリームは増量に適切ではないらしい。道を歩いていると突然J先輩は小走りでコンビニまで。ラグビー部では3時間に一回食事をすることが努力義務らしい。そして、中でもあんぱんは随一で優秀らしい。夜ご飯で行った回転寿司でもたまたま同じテーブルになった。満腹中枢が刺激される前の約15分でいかに食べ物を胃に送り込むかが勝負らしい。15分を過ぎてからは両頬にお寿司を詰めながら、運動部に入ることと、たくさんの部活を見て回って吟味することをおすすめしてもらった。その通りに、できる限り多くの運動部の新歓に参加することにした。

 

4月3日、サーオリ。【運命の出会い その2】
(※サーオリ:あらゆる教室にサークル団体がはびこり、新入生を勧誘するイベント。)
回るところは事前に大体決めていた。この時点での最有力候補は男子ラクロス部。だが、もちろんラグビー部にも顔を出す。ラグビー部なのに真正面に黒子のバスケが整列している。そこに待っていたのが、我らがスタッフ長、A先輩。すらっと背が高く、髪は腰に届きそうなほど長い。容姿端麗、敵をつくらなそうな柔らかな関西弁。いやいや、ほれてしまうやろ。

 

4月11日、スタッフ会。【運命の出会い その3】
ラグビー部がスタッフの勧誘のために企画してくれたスタッフ会。そういえばプレーヤーが駒場キャンパスで新入生をナンパして参加者を集めていたっけ。私を含め新入生が3人来ていたが、なんとそのうちの1人が高校同期であり、いま同じくスタッフとして活動しているYちゃんだった。スタッフ会は終始大盛り上がり。学年関係なく、プレーヤー/スタッフ関係なく仲が良いことが空気感から感じられる。帰り道にYちゃんと、ここ最近で一番笑ったね、と話したことが懐かしい。ラグビー部が有力候補に浮上した。

 

4月24日、タグラグビー大会。
(※タグラグビー:ラグビーのルールをもとに、腰につけたタグを奪われないようにしながらパスを繋ぎ、トライを目指す競技。)
タグラグビーというものが何なのかよくわからないまま参加したタグラグビー大会。女子には大きなハンデがあったものの、すぐにタグを取られてしまい、なかなか得点できなかった。この時痛感したのがラグビー場の広さ、そして緑に囲まれた空間で走り回る気持ちよさ。がたいの良いラガーマンが30人立つとそれほど広く見えないラグビー場も、いざ走るとなるとひろいひろい。ラグビーのルールは全然知らなかったが、この広いグラウンドの中で体をぶつけながらボールを奪い合い、インゴールまで運ぶのは相当きついスポーツだと思った。改めてラガーマンを尊敬する。木々で囲まれていつつも視界がひらけているグラウンドも、入部理由のひとつとなった。サブグラウンドから右前方を望むと建物がひとつもなく、綺麗に整えられた人工芝と桜並木と広い空だけが目に飛び込んでくる。建築を学ぶために東大に入学した私が、建物が見えないのが良いと言うと矛盾しているような気がするかもしれないが、否が応でも視界の大半が建物などの人工物に埋め尽くされる東京に住んでいると”何もない”ことが貴重なのだ。

 

5月1日、入部宣言。
上述した以外にも様々な経験や出会いをしたし、ラグビー部含めいくつかの部活から熱心に新歓して頂いた。J先輩の教え通り、本当に運動部を10個みて回ったのでそれぞれに捨て難い要素を発見し、どの部活に4年間捧げるべきかかなり迷った。4月末になっても、自分がプレーヤーとしてラクロスやヨットをするという選択肢も消えてはいなかった。そんな中で何故ラグビー部に入部すると決意したのか。「雰囲気がよかったから」ということももちろんあるが、それだけでは無い。
 

決め手⑴~女子だけの部活はもう御免~
私は変化が好きだ。その上、自分でも胸を張って言えるくらい順応性が高い。ゆえに、新しい環境にすぐ馴染んでしまい、すぐにまた新しいことをしたくなるのだ。中高女子校で部活をしてきた私には、女子だけの部活は正直飽きてしまっていた。新歓期にはしばしば「こんな男くさいところによく来てくれたね」と言われたが、むしろそれがいい。女子100%の世界から男子9割の世界にくると、男女のコミュニケーションの違いが顕著に分かり面白い。この違いについて話すと脱線してしまうので割愛するが、男子コミュニケーションは気楽でなかなか心地よい。

決め手⑵~スタッフ絶滅の危機~
サブタイトルの通り、今年はスタッフが入らない可能性が大いにあった。そもそも4月末で入部を真剣に検討していたのが私とYちゃんだけであり、二人とも他の部活とかなり迷っていた。私は最後の最後まで男子ラクロス部のスタッフと迷っていた。ラクロスもラグビーもスポーツとして面白いし、雰囲気も良かった。だが、決定的な違いがあった。それは、男子ラクロス部は既に5人の新入生スタッフを確保しているのに対し、ラグビー部はスタッフとしての入部確定者が未だいなかったということだ。なにも同情で入部したのではない。ただグラウンドの外で見守っているような暇なスタッフはダサいと思っていたし、寂しがり屋な性格上、より自分が必要とされているところに行きたかったのだ。

決め手⑶~ラガーマン最強説~
いろんな運動部を見て回ったわけだが、中でもラグビーは過酷な競技だと感じた。プレー中は陸上と格闘技と球技が同時進行。どれが欠けてもいけない。タックルを受けて吹き飛ばされても、スクラムで押しつぶされても、痛いなんて言えない。部活が終わっても食トレが待っていて、サイズアップのため、苦しくても食べなければならない。なんでこんなに苦しんでまでラグビーをするのだろうと不思議に思うこともある。だが、そんなキツさに耐えながら日々鍛錬している姿は間違いなくかっこいい。

 

 

こんな感じでラグビー部に入部することにした私。最初は、ドリンクをバケツで作り、お風呂桶で水筒に注ぐことさえドン引き状態だったが、例の順応性の高さのおかげで、夜練の片付け中に木からゴキブリが落ちてきても動じないくらいにはなった。

 

東大ラグビー部には、4年間飽きないくらいの魅力があると信じています。いや、それくらいの魅力を先輩方と未来の後輩とつくっていきたいです。

 

 

 

次は、主将の國枝さんにバトンを渡します。國枝さんはいつもブレない態度で部員に語りかけ、鼓舞し、自らの行動で手本を見せてくれる自慢の主将です。普段は獲物を狙っているような真剣な眼差しをしているのですが、試合に勝った後だけは解放感に溢れた屈託のない笑顔になり、その笑顔を見るたび、この一勝を得るためにしてきた努力の重みを感じています。少し話は変わりますが、私は性別問わず、動物問わず、筋肉が好きです。特に、競争馬の筋肉美には見るたび圧倒されるのですが、ストイックに鍛え上げられた國枝さんの身体は競争馬の筋肉に通ずるところがあり、いつも目の保養になっております。

 

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