ブログ 2021/12

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ラグビー生活の振り返り[ラグビー部リレー日記]

 written by 齋藤 海杜投稿日時:2021/12/04(土) 21:41

 

 

同期の今塩屋からバトンを貰いました、齋藤です。彼とは麻雀したりバドミントンしたりよく一緒にいました。彼の悪意に満ちたモノマネやセンスあるイジリによく笑わされました。基本的に好き放題自由奔放なやつでしたが、筋トレはちゃんとしてたし、今年は特にNo.8としてめちゃ強いプレーでチームを引っ張っててすごかったです。

 


最後の日記なので、ありきたりですがこれまでのラグビー人生を振って思ったことを書きます。

 


ラグビーは高校の頃から同級生の影響でなんとなく楽しそうだなと思っていて、入学後の新歓では割とすぐ入部を決めました。いざはじめてみると、15人でやるチームスポーツはとても楽しくて、ジュニアの頃は筋トレやフィットネスにGトレ(合宿で今塩屋がずっとGトレの歌を歌ってて嫌でした)などのきついメニューも多々ありましたが、新鮮なことが多くて充実していました。未経験の割にはパワーもフィットネスもあった方で、これから頑張るぞとその頃は息巻いていました。



二年生の春には早稲田戦で初めてスタメンのスイカをもらいました。結果はチームも自分も散々でしたが、棚ぼたとはいえ早くからスイカをもらえたことを自信に思っていたし、これからはずっとスタメンで出れるだろうと思い込んでいました。ですが、春シーズン終わりに怪我で離脱してからは後輩の三方にポジションをとられ、Aの試合にはほとんど出れない日々が続きました。この頃から、自分が未経験であることを盾に言い訳したり、目立つことよりミスをしないことを考えたりと、消極的なスタンスが強まったように思います。試合の前から後半スタミナが持つか心配したり、LOのスローがうまくいくかどうか、ボール落とさんかとかネガティブな事ばかり考えていました。結果二年生のシーズンは早稲田戦以外一度もフッカーでスタメンで出ることはなく、2年目は大きく時間を無駄にしてしまったと今でも後悔しています。



上級生になってからは対抗戦でもスタメンで出るようになりました。フィジカル的にはまあ平均くらいにはなり、相手にびびったりすることはもう無く、ピックゴーやモールが主ですが、トライもけっこうできました(ちなみに一年からほぼフルで活躍している杉浦は対抗戦でついにトライを取れずじまいだったみたいです、かわいそうに…)。けれど、自分の根本の消極的な部分というのは今もまだ拭えてないように思います。活躍してやろう、目立ってやろうという気概が足り無かったのか、上智戦や学習院戦ではミスを重ねてしまいました。今塩屋は日記で自己満足などと言っていましたが、彼はプレー中どうしたらゲインできるか常にアグレッシブに考えていて、そうした姿勢がチームに大きな力をもたらしました。僕からしてみればそれは単なる自己満足では無く、純粋にプレーを楽しんで自己実現をすること、すなわちラグビーを通じて人生を豊かにするといった東大ラグビー部の理念に通じるものだと思います。僕ももっと貪欲に溌剌とプレーできたらなと、憧れたことは一度や二度ではありません。
 


ここまでを踏まえて、後輩のみんなに、特に僕と同じように目立ちきれない人たちに伝えたいことを書いておきます。



①練習でもっと積極的になること

今の東大ラグビー部の練習では、プレー中もトークも杉浦や甲斐、垣内やマツゲンなど、できるやつらが仕切って回っています。その影に隠れてあまり喋ったり目立ったりしないプレーヤーが多い印象です。ヘッドコーチの深津さんもおっしゃっていましたが、毎回の練習でチャレンジすること、他人にもっと要求することは非常に大事だと思います。消極的な姿勢が染み付いてしまうとなかなか変えるのは難しいので、そういう癖のある人は特に意識して積極的にコミットしてみて欲しいなと思います。


②もっと練習中を楽しむこと

無論しんどいこともありますが、今は練習時間のほとんどが純粋なラグビーの時間です。一つ一つのプレーに相手とのやり合いや戦略があるはずです。ミスしたらどうこうとか考えるマイナスな発想ではなく、どうしたらいっちょかませるか、目立ってやれるかといったプラスの発想で練習に臨むマインドが東大にはもっと必要だと感じています。練習中に時折訪れるお通夜のような時間ほどきついものはないです。そうした時間も必要でしょうが、もっと楽しむことが大事なはずです。

余談ですが、僕はたまに昔の、それこそジュニアのころの練習ビデオを見返したりします。そこには下手だけど楽しそうにプレーしている自分の姿があって、懐かしくも新鮮に感じることが多くあります。同期の今とは違った姿も再発見できて、きっと楽しいはずです。



さて、偉そうにこんなことを書きましたが、僕にもまだ少しチャレンジできる時間は残っています。対抗戦も終わり、残り3試合。ここまで僕はラグビーとは関係ない部分で目立つことの方が多かったですが、最後くらいはプレーで活躍して、華々しく引退できるよう頑張ることを誓って締めたいと思います。振り返ってみるとラグビーはどちらかと言えば厳しさを教えられることの方が多かったスポーツでしたが、それでも試合に勝ったりした時の喜びや、キツイことを乗り越えて得た友情は何物にも代えがたい素晴らしいものでした。

 


最後に、青山さんや深津さん、大西さんなどの多くの指導者の方々、保護者の方々、関さん、そして両親には部活をする上で大変お世話になりました、とても感謝しています。ありがとうございました。後輩の皆さんは来年もJr.コーチとして行くので、来年もよろしくお願いします。



それと、同期のみんなには数え切れないくらい世話になりました。部活で過ごした時間の全てがいい思い出です、ありがとう。

 


次は同期で一番長い時間一緒にいたと思われる魚住にバトンを渡します。来年は今塩屋も含めてシェアハウス生活なので、より時間が増えます。なので全然寂しくないです。ワック、泥棒、暇人などさまざまなキャラ付けがなされ、エピソードは枚挙に暇がない彼ですが、それだけ部員に愛されているということなんじゃないかと思います。

自己満足[ラグビー部リレー日記]

 written by 今塩屋 亮太投稿日時:2021/12/02(木) 16:08

最初はこいつがりがりで大丈夫かよと思っていたけどコンタクトやFWのセットプレーなどでなかなかの才能を発揮する雪竹からバトンを貰いました今塩屋です。僕が4年生になった時はさすがに3つも学年の離れている1年生からは畏怖をもって接して来るものだと思っていましたが、雪竹などを中心に見事にその期待をぶっ壊してくれました。彼の僕を見る目はいつも何か嘲笑っているかのようなものを感じます。いつか懲らしめます。



長いようで短いようで長かった大学でのラグビー生活もあと残り1ヶ月を切り、とうとう最後のリレー日記が回ってきてしまった。僕は比較的あまり深いことを考えずに部活をしてきたほうだとは思っているが、その中でも部活をしてきて感じた事を書こうと思う。

ラグビーをしている時にしばしば使われるであろう怒られ文句がある。

「軽いプレーをするな。そんなものは自己満足だ。」

僕はこの類の事を幾度となく言われてきた。とくにスキルやフィジカルが今と比べまだ拙く、ミスも多かった2年生や3年生のときは飽きるほどに言われた。よく考えると、自己満足というのはその通りだと思った。ラグビーを始めたのも、大学で続けているのも別に他人のためにやっているわけではなく、自分のためにやっているのだから自己満足というのは的を得ていると。誰もが根本の動機は自己満足で動いているだろう、悪いことでは無いと。

そう思い、当時はそのようなことを言われても反省してる感じを出しつつそこまで気にせずにやってきた。というより、このような考え方は今でも変わった訳ではなくそう思う部分もある。

しかし、学年が上がって行くにつれてだんだんとラグビー部には周りのために動ける人がたくさんいるということ、それがすごい事だということに気が付き始めた。そのことで自分の考え方自体や行動が大きく変わったという訳ではなかったが、何かが変わっていった気がした。

そして望んだ最後の対抗戦。今までの試合では自分が絡んでいないプレーに関してはあまり関心を持たないようなそんな感覚が強かったし、自分がいいプレーを出来れば満足だ、自分はそういう人間なんだと思っていた。しかし、今年の対抗戦で味方がトライをとった瞬間、試合が終わり勝利を喜ぶ部員を見た時に今までにはなかった感情になった。また、そのように感じている自分に少し驚いた。

対抗戦B3位をかけた学習院大学との試合では最後まで接戦で1点差ビハインド敵陣ゴール前まで攻め込み、皆があと少しで逆点という希望をもつなか最後の最後は自分のミスで試合を終わらせてしまった。今までのミスに対するアドバイスを聞き流していた自分への天罰のようにも思えた。これまでの負けた試合では味わったことのない悔しさを覚えた。喜ぶ部員の姿を見るという、最高の自己満足を成し遂げたかった。

結果としては目標の入れ替え戦出場はおろか対抗戦B3位をとることすら叶わなかった。とても悔しいしこれで良かったとは全く思わない。しかし、目標としていた結果が得られなかったかったからといってやってきたこと全てが否定されるとも思わない。

「道草を楽しめ大いにな、欲しいものより大切なものがきっとそっちに転がってる。」

ハンターハンターのジンフリークスが息子のゴンに残した言葉の通り、東大ラグビー部での経験、目標を目指して努力したこと自体に大きな価値があったのだと思っている。こういう時もっと聞いたことも無い外国の偉人の名言とかを出してカッコつけたかったが、この言葉があまりにもピッタリだったので、しょうがない。



最後にラグビー部のチームメイトや関係者の方々本当にありがとうございました。最終戦まで残り1ヶ月を切り、あんなに待ち遠しかった引退も今では少し悲しく思えて来るほどです。それだけみんなのおかげでラグビー部を好きになれたのだと思います。



次は首脳陣、FWリーダー、s&cなどで頑張っていたルーシーにバトンを渡します。じゅんきにFWリーダーの座を奪われたときは俺も泣きそうでした。
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